補足運動野、前補足運動野の障害

補足運動野、前補足運動野、およびそれらと連絡する前頭前野における障害により、運動の開始と解放に困難が生じます。

運動の開始において、自発的な腕の運動の喪失として顕在化します。

その場合、患者は適切に促されれば動かせます。

この障害は、障害半球の反対側の身体にも身体にも関連する可能性があり、また発話にも影響する可能性があります。

これとは対照的に、解放障害の症状は、抑制すべき場面での抑制が困難というような広い範囲の行動を含みます。

これらは手に触れた刺激の衝動的な把握運動、視覚的に表示された物体を目標とする抑えきれない到達・探索運動、意図の意識的な自覚がないまま近くの物体や人をつかもうとする腕や手の衝動的な運動がなどがあります。

特に興味深いのは、利用行動と呼ばれる症候群です。

この患者は、衝動的に物体を把握し、必要性や社会的状況を考慮せず物体を利用します。

例として、メガネを複数かけたり、空腹ではない、あるいは明らかにそれが他人の食べ物であっても食物に手を伸ばしたり、それを食べたりしてしまうことです。

行動の開始や抑制におけるこれらの障害は、補足運動野と、特に前補足運動野の随意行動の条件的刺激における同一の機能的役割、つまり、適切な随意行動の選択と遂行における役割の正反対の側面を表しているのかもしれません。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-6-15

    腋窩陥凹はハンモックのように

    肩甲上腕関節の関節包靱帯は複雑なコラーゲン線維の交わりあった束から構成され、それぞれ上・中・下の3つ…
  3. 2017-1-18

    筋力トレーニングの負荷設定について

    筋力トレーニングを行うに当たっては、目的を明確にし、その目的に応じたトレーニング条件を設定することが…
  4. 2016-12-1

    骨の連結

    骨の連結には骨と骨が線維性の結合組織によって結合される線維性の連結と、骨と骨が軟骨線維によって結合さ…
  5. 2016-9-4

    反射神経とは

    競技によっても様々ですが、アスリートたちの反応の速い動きをみてると驚かされるばかりです。…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-2-11

    フレイルという概念

    人間は年齢を重ねるにつれて身体機能が落ちてきます。そしてそれをそのままにしておくとQOL、A…
  2. 2015-4-18

    さまざまな輸送の仕組み

    我々の体にはさまざまな輸送の仕組みが備わっている。消化管での栄養素の輸送、血管壁を通じた栄養…
  3. 2015-8-15

    リンパの産生と輸送

    組織間隙とは各組織において細胞と細胞の間の部分である。この部位は,膠原線維や弾性線維といった線維…
  4. 2015-5-19

    血液脳関門と脳の栄養

    脳の血管には「血液脳関門」といわれる構造があり、血中のタンパク質やその他の物質が脳の中に侵入できない…
  5. 2015-12-31

    脊柱安定化機構における靭帯の存在

    脊柱は身体を支持する上で非常に重要ですが、各椎体を支持するために様々な靭帯が存在しています。…
ページ上部へ戻る