体重の構成要素には、
①脂肪量(脂肪組織および他の組織中に含まれるすべての脂肪)
②除脂肪量(水分、筋肉、骨、内臓などを含む脂肪以外のすべての組織)
の2つに分類する方法があります。

身体組成の最も基本的な指標は身長と体重であり、トレーニングをしていない人では体重の変化が最も適切なエネルギーの摂取と消費のバランスの指標となります。

しかし、アスリートにおいて体重はエネルギーバランスの指標として必ずしも適切ではありません。
たんぱく質とグリコーゲンは水分とともにからだに蓄積されるため、これらの変動が体脂肪量の変動とともに体重に大きく影響するからです。

成長期のアスリートでは発育に伴う組織の増加があるので、体重の評価には注意が必要となります。

女性アスリートでは、体脂肪の減少はエストロゲンの分泌を抑制し、無月経を引き起こします。

男性においても極度の体重減少はインスリン様成長因子やテストステロンの減少を引き起こすことがあります。

脂肪量が過剰にあると負荷となりますが、エネルギーの保持、体温の保持、内臓の保護、ホルモンの生成などの重要な役割を担っており、生命を営むうえで必須のものです。

相撲や重量級の格闘技では、脂肪があることが有利になる場合もありますし、水泳などでも体温の保持や浮力のためにある程度の体脂肪があることが好ましいです。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  3. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  4. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  5. 2017-7-18

    クレンチング(食いしばり)と運動の関係

    クレンチングとは、無意識的に上下の歯を強く噛みしめる動作をいいます。習慣化されたものはブラキ…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-8-7

    IGF-1と筋肥大の関係

    筋が、性ホルモン、成長ホルモン、インスリン、成長因子などの化学的刺激によって肥大することはよく知られ…
  2. 2015-9-4

    作業能率的・美学的視点から考える姿勢

    姿勢の良し悪しは、どのような視点でみるのかによって異なります。作業能率と美学的な視点からもみ…
  3. 2014-10-6

    レジスタンストレーニングと代謝

    代謝は大きく、基礎代謝、安静時代謝、活動時代謝に分けることができます。基礎代謝とは、生命の維持に…
  4. 2015-4-14

    神経系とは

    神経系は、末梢からの刺激を受け取り、これに対して興奮を起こす中枢神経系と、刺激や興奮を伝導する末梢神…
  5. 2015-11-6

    運動時の循環血液量調節機構

    運動中には、運動強度に応じて心拍出量は増し、かつ活動筋に大量に血液が流れるようにその部位の血管は拡張…
ページ上部へ戻る