結合組織が原因になった関節可動域制限

結合組織によって構成される皮膚、皮下組織、筋膜、靭帯、腱、関節包が原因で起こる拘縮のことを「結合組織性拘縮」と呼びます。
これは、結合組織が器質的に変化したことに由来して起こる拘縮です。

特に真皮や筋膜は結合組織の要構成であるコラーゲン線維が組織の長軸方向に対して様々な方向に配列しており、皮下組織や滑膜はコラーゲン線維の構成が疎であることから、元来伸張性に富んでいる組織であると言われています。
つまり、これらの組織は不動の影響を受けやすく、結合組織に器質的変化が及ぶと伸張性の低下が著しくなり、関節可動域の制限にも強い影響を及ぼすことになります。

一方で、靭帯と腱はコラーゲン線維が密な構成体で、組織の長軸方向に対してコラーゲン線維がほぼ平行に配列していることから、元来伸張性に乏しい組織であると言われています。
したがって、結合組織に器質的な変化が及び伸張性の低下が惹起されても関節可動域の制限に与える影響はさほど強くならないと考えられています。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  3. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  4. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  5. 2017-7-18

    クレンチング(食いしばり)と運動の関係

    クレンチングとは、無意識的に上下の歯を強く噛みしめる動作をいいます。習慣化されたものはブラキ…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-1-31

    違和感を考える。

    身体を動かす際に、痛くはないけれど普通ではない状態のときなどに感じる『違和感』。この『違…
  2. 2015-11-29

    アスリートに特有な遺伝子は存在するか

    スポーツの世界では、有名選手とその子どもも活躍していることがたくさんあります。ということは、…
  3. 2015-6-22

    リクルートメントとレートコーディング

    筋肉の収縮は興奮収縮連関によって生じ、運動単位は筋収縮の基本単位となります。ある特定の筋の収縮力…
  4. 2017-2-12

    トレーニングは大筋群などから先に行う

    トレーニング種目を選択したら、種目の順番を考えます。行う順序にはいくつかのポイントがあります…
  5. 2016-2-21

    卵円孔開存と片頭痛

    心臓は4つの部屋からなっており、まず縦の壁である心房中隔と心室中隔によって完全に左右に分けられます。…
ページ上部へ戻る