結合組織が原因になった関節可動域制限

結合組織によって構成される皮膚、皮下組織、筋膜、靭帯、腱、関節包が原因で起こる拘縮のことを「結合組織性拘縮」と呼びます。
これは、結合組織が器質的に変化したことに由来して起こる拘縮です。

特に真皮や筋膜は結合組織の要構成であるコラーゲン線維が組織の長軸方向に対して様々な方向に配列しており、皮下組織や滑膜はコラーゲン線維の構成が疎であることから、元来伸張性に富んでいる組織であると言われています。
つまり、これらの組織は不動の影響を受けやすく、結合組織に器質的変化が及ぶと伸張性の低下が著しくなり、関節可動域の制限にも強い影響を及ぼすことになります。

一方で、靭帯と腱はコラーゲン線維が密な構成体で、組織の長軸方向に対してコラーゲン線維がほぼ平行に配列していることから、元来伸張性に乏しい組織であると言われています。
したがって、結合組織に器質的な変化が及び伸張性の低下が惹起されても関節可動域の制限に与える影響はさほど強くならないと考えられています。

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