神経動態における「神経の容器」と「機械的なインターフェース」

「神経の容器」と「機械的なインターフェース」の2つの概念は身体の動きがどのように神経組織に影響するのかを考える上で非常に重要なポイントになるといわれています。

身体は「神経の容器」と考えることができ、この容器の中で筋・骨格組織は神経構造物との「機械的なインターフェース」のような役割を担っています。

例えば、インターフェースの例として、椎間孔や斜角筋、手根管、仙腸関節前面、梨状筋、腓骨頭、足根管などが挙げられます。

身体、すなわち容器が動くと、インターフェースである筋・骨格筋組織の長さが変化して、神経構造物に機械的な力が働くことになります。

したがって、神経損傷などの管理に際しては神経の容器としての筋・骨格系を適切な状態を保つことにより、隣接する神経細胞にかかる物理的なストレスを軽減することが必要になります。

身体的なコンデションを考える際は、このような「神経の容器」、「機械的なインターフェース」のイメージをもって、神経系がストレスを生じないような環境を作ることが重要になっていきます。

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