腰椎や骨盤付近の構造を考える際に「ランボペルビック・リズム」という捉え方をすることがあります。

日本語で表現すると「腰椎骨盤リズム」と呼ばれています。

「腰椎骨盤リズム」は、矢状面上での腰椎と骨盤の動きの関係を指しますが、骨盤の動きはいわゆる股関節の動きとなるので、実際には「腰椎・骨盤・股関節複合体」として考えていく必要があると思います。

矢状面での腰椎骨盤リズムには腰椎と骨盤が同じ方向に向かう同側方向への運動(腰椎屈曲・骨盤前傾などの動き)と腰椎と骨盤がそれぞれ異なる方向へ向かう対側方向への運動(腰椎伸展・骨盤前傾)があります。

多くは矢状面上での運動ですが、全額面、水平面においても似たような運動が見られます。

いわゆる「コア」といわれる体幹については、安定性が求められる要素として多くトレーニングされていきますが、体幹を含めたランボペルビック・ヒップの機能改善には単に安定性を高めるだけではなく、ランボペルビック・リズムのように可動性をともなった運動をいかに機能的に引き出すか、つまり「動的安定性」をどう構築していくかを考える必要があります。

研究では「コアの安定性の低下が傷害発生率を引き上げる」という論文もありますので、ランボペルビックへの適切なアプローチを行うことで傷害予防になることがわかっています。

トレーニング評価の一つとして「ランボペルビック・リズム」に注目してみてくださいね!

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  2. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  3. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  4. 2017-7-18

    クレンチング(食いしばり)と運動の関係

    クレンチングとは、無意識的に上下の歯を強く噛みしめる動作をいいます。習慣化されたものはブラキ…
  5. 2017-7-6

    鼠径部痛と内転筋損傷と恥骨炎

    鼠径部痛はスポーツ選手がよく訴える痛みの1つです。これらの痛みを訴える選手は、内転筋群の過緊…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-6-17

    脂肪蓄積と体内時計

    体内時計の中枢である中枢時計は、視床下部視交叉上核にあり、各末梢器にも末梢時計なるものが存在していま…
  2. 2015-11-29

    アスリートに特有な遺伝子は存在するか

    スポーツの世界では、有名選手とその子どもも活躍していることがたくさんあります。ということは、…
  3. 2017-2-20

    呼吸や腹圧を高める上で欠かせない腹横筋

    腹横筋は腹部の筋肉の中でもっとも深層部にある筋肉で、背中からお腹にかけてコルセットを巻くように横に覆…
  4. 2015-11-16

    運動後の筋力変化

    種々のタイプの運動後に筋力が変化することはどこでも記載されているように周知の事実です。また、神経…
  5. 2016-1-16

    腱の機能解剖

    腱は筋と骨を結ぶ強靭な結合組織で、筋の収縮力を骨格へ効果的に伝達する。筋腱移行部では腱は筋細胞と…
ページ上部へ戻る