人間だけに許された創造性という能力

創造性は、人間だけにみられる能力です。

もちろん、自然界をみてみると動物たちの創造性の賜物といえる行動や現象を伺うことができます。

とはいえ、それは人間のものさしで考えた創造性なのであって、そう考えるとやはり創造性とは人間特有の思考であるといえます。

人間の創造性は、前頭連合野、そして側坐核がその働きの主役となります。

側坐核はやる気の脳と言われ、人間精神を創出する意志・創造の脳(前頭連合野)との橋渡しを担い、その強い意志に応じて、強いやる気を生み出します。

このようなやる気創造の中心は側坐核が直接、中脳、橋を支配し、そのなかでも代表的なA6神経、A10神経を強力に刺激し駆動するためです。

この結果、強い覚醒と快感が生じます。

A6神経による覚醒はやる気、集中力の源泉であり、この神経による各勢力を高めることはやる気の第一ともいえます。

次いで、A10神経による快感も必要であり、快感があって好きでなければ強いやる気は生じません。

その他の神経も働かないわけではありませんが、それらは副次的、補助的なものであるといえます。

それでは創造性はどのようにして作られるのでしょうか。

1981年、アメリカのロバート・H・ロス教授を中心とした研究グループはある実験結果を発表しました。

それによるとA10神経の中で、前頭連合野とその近傍の脳へ向かう神経だけが、自己受容体を欠くというのです。

自己受容体は主に負のフィードバックに働くもので、すなわち、前頭連合野とその近傍はA10神経の神経伝達物質であるドーパミンの過剰分泌を受けているということになります。

また、その後の実験で、ロス教授らは、その神経において、活動電位の発火頻度が高く、一度に多量かつ群発しやすいことや、負のフィードバックが効かないこと、ドーパミンの代謝回転が速いこと、ドーパミンの原料となるチロシンの変化によりドーパミンの合成がすく影響されることなどを明らかにしました。

さらに、ロス教授らは、この場合のA10神経のドーパミン過剰分泌は、他のA10神経の約二倍、よく似た運動系のA9神経の約四倍であるということも明らかにしました。

この神経の神経伝達物質ドーパミンの過剰分泌は強い快感と覚醒を生じ、これらに駆動されて大脳、なかでも前頭連合野はすごい勢いでさまざまな試行錯誤を繰り返し、自由奔放な思考を行います。

これが創造性が作られる所以であり、人間の創造性の源なのではないかといわれています。

 

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