最近は運動会シーズンのようですね!
私の地元は北海道ですが、向こうでは秋ではなく夏前くらいにあったような気がします。

さて、運動会の花形といえば、短距離走、リレーなどなど!

この短距離走をいかに早く走るか!

子供たちと、それを見守る親にとっては、ある種戦いなのかもしれません。
速く走れるだけで、「あの子はできる子!」ってみられるのが幼少期ですからね!

今日はこの短距離走をバイオメカニクス的な視点からみてみましょう!

短い距離をすばやく駆け抜けるには「加速」する必要があります。

加速の量は「地面を蹴る力の強さ」「力をかける時間の長さ」の掛け算で表される「力積」の大きさで決まります。

簡単に言うと、地面をより強い力で、より長く蹴ることができれば、力積は大きくなって、大きな加速を得ることができるわけです。

当たり前ですが、身体を後ろに運ぶ力(ブレーキ)より前へ運ぶ力積(加速)のほうが大きければ、合計としては加速していきます。

一般的に速く走るには、接地時間を長くすることで力積を大きくして、爆発的に加速する能力が求められます。
この際に使われるのが、「大殿筋」「ハムストリングス」などの筋です。

走動作においては、上体が伸び上がらず、地面をしっかりと捉えて蹴ること、この際蹴った地面反力を次の推進力へとして進んでいく必要があります。
「地面をしっかり捉えること」「地面を強く蹴ること」「より長く地面を蹴ること」が速く走る為に力学的に必要な要素となってきます。

またスタートダッシュを考えると、脚を前に運ぶ、ももを上げる「大腰筋」の働きも関係しますね!
黒人選手の大腰筋は、日本人選手の2倍の体積があるというのも有名な話です。

地面を蹴った後の後ろに流れた脚をいかに早く進行方向に戻し、また蹴る準備をするか。(ターンオーバーの動き)
この動きがスムーズであればあるほど、より地面に対して力をかける回数、ひいては地面に力をかけている時間が長くなり、結果として大きな力積が得られることになります。

さっ、バイオメカニクスを考えた上で、自分の、もしくはわが子の走動作を見直してみませんか?
きっと、改善点が浮かび上がるはずです!

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