ミネラルの正体

ミネラルというとイコール塩分といったイメージがありますが、実はそうではありません。

普段、ミネラルとひとまとめにしていますが、ひとまとめに出来ないほど重要な役割をもっています。

私たちの体は約60兆個という莫大な数の細胞が集まってできています。

この細胞は、タンパク質、脂肪、糖類など、いくつもの栄養素が組み合わさって出来ていますが、この栄養素を構成している最小の要素が元素になります。

自然界では、これまでに約100個の元素が見つかっていますが、細胞ができるとき、どの元素も満遍なく使われているかというと、そうではありません。

生体でもっともよく使われているのは、酸素の5%、炭素の18%、水素の10%、窒素の3%で、この4元素だけで、体全体の96%を占めています。

この4つ以外の元素を全部まとめて「ミネラル」とよびます。

4つ以外全てがミネラルですので、その数は非常に多いですが、生体での量はわずか4%にしかすぎません。

しかし、このミネラルは量的にはわずかでも生体における役割は重要なものです。

まず、どんな種類のミネラルがあるかというと、多い順に、カルシウム(1.8%)、リン(1.0%)、カリウム(0.4%)、硫黄(0.3%)、ナトリウム(0.2%)、塩素(0.2%)、マグネシウム(0.1%)があります。

この7つのミネラルは人体に少なくとも0.1%以上含まれています。

また、これら7つのミネラルをメジャーミネラルともいいます。

その働きになりますが、カルシウムは言うまでもなく骨や歯の成分になっています。

カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウムは細胞に電気を発生させ、その電気の伝達により脳や筋肉を動かし、生命を保つことが出来ます。

また、リンとマグネシウムは、生体のエネルギー源であるATPの主成分ですし、硫黄はタンパク質を作るメチオニンやシステインといった含硫アミノ酸の成分になります。

メジャーミネラルの1日必要摂取量は、それぞれ100mg以上と言われており、多くも少なくもならないよう注意して摂取をするようにしなければなりません。

ミネラルとしてこれ以外に、銅、鉄、亜鉛、マンガン、コバルト、セレンなどの金属があり、これらも極々微量ではありますが、体に必要なものです。

マイナーミネラルの働きは、生体で行われている無数の化学反応に対して触媒として働く酵素に結合してその働きを有効なものにするというものです。

たとえば、マイナーミネラルのひとつである鉄は、酸素を運ぶヘモグロビンや酸素を貯蔵するミオグロビンというタンパク質に含まれています。

これらは酸素を捕まえたり、放出したりしていますが、鉄がその働きの中心となっています。

このようにマイナーミネラルが働くことで、体内の化学反応が滞ることなく、進んでいきます。

もしこれがなかったら、ヒトは生きられないも同然です。

ミネラルは微量でも非常に大きな役割を果たします。

とはいえ、摂り過ぎもよくありません。

摂取とその摂取量を少し気にしてみはいかがでしょうか。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  3. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  4. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  5. 2017-7-18

    クレンチング(食いしばり)と運動の関係

    クレンチングとは、無意識的に上下の歯を強く噛みしめる動作をいいます。習慣化されたものはブラキ…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-2-15

    筋膜とは何か?

    筋膜とは、その名の通り筋を包む膜のことだが、筋全体を覆っている最外層の筋上膜といくつかの筋線維を束ね…
  2. 2015-8-18

    飢餓や絶食と代謝

    飢餓や減量のための絶食もストレスの一種です。代謝に必要なエネルギーが摂取できなくなると、体内…
  3. 2014-10-17

    食欲を考える!

    最近、肌寒くなってきて「秋」らしくなってきましたね。秋といえば「食欲の秋」ですね!皆さん食べ過ぎ…
  4. 2017-3-18

    バランスエクササイズの効果

    バランス能力に影響を及ぼす因子として、下肢筋力、年齢、足関節や股関節の柔軟性などがあげられ、特に60…
  5. 2017-5-6

    足裏チェックして姿勢を改善

    姿勢をただしてくださいと言われると、多くの人は背中を意識して背筋をピンと伸ばそうとすると思います。…
ページ上部へ戻る