「感覚」とは何か

『感覚とはどのようなものか?』と考えたことはありますでしょうか?

「感覚」が成立するためには、光・音・匂いなどの『刺激(感覚刺激)』が必要です。
しかし、いくら刺激があっても、それを受け取る器官がなければ、感覚は成立しません。
この刺激を受容する器官を『感覚器』と呼びます。

たとえば、ヒトには紫外線を受容する感覚器がないので、紫外線によって生じる感覚がどのようなものか知ることはできません。
われわれ動物はみな、自身が持っている感覚器が受容できる「感覚」しか知ることができないのです。
当然ながら、潜んでいる環境によって、動物たちが持っている感覚器の種類や性能は異なります。
そのために動物達は、それぞれに違う世界を生き、違う世界を感じているとも考えられます。
感覚器には刺激を受け取ると『電位変化』を起こす性質があります。
電位変化がある大きさに達する、いわゆる「閾値を超える」と、『活動電位』を発生することになります。
つまり感覚器とは、刺激を電位変化という『電気信号』に変換する働きをする器官であるともいえます。
刺激を電位変化に変換する働きを、刺激の『受容』と呼んでいます。

光の感覚器である視覚器、音の感覚器である聴覚器、匂いの感覚器である臭覚器などは、それぞれ全く違う性質の刺激を受け取っていますが、これら全ての感覚器に共通しているのは刺激を電気信号に変えているということです。

電気信号は『神経信号』とも呼ばれ、こての信号が脳や脊髄などの『中枢神経系』に伝えられ、ここで処理され統合されることによって初めて『感覚』が生じます。

感覚器からの情報が脳に伝えられることにより生ずる印象が『感覚』です。
感覚に、強さや時間経過などが加味されると『知覚』に変わっていきます。
さらに、知覚が過去や学習に基づいて、解釈されて『認知』となります。
指で鉛筆に触れたとき、「何かに触れている」と感じる働きが触覚という「感覚」であり、触れたものの大きさ、形、表面の様相などを知るはたらきが「知覚」です。

さらに、これらの情報から、過去の経験に基づいて、指で触れたものが『鉛筆』であると認めることが「認知」です。

当然何かを「認知」するためには「知覚」する必要があり、何かを「知覚」するためには、その前段階に「感覚」がなければ、それは成立しないことになります。

このように考えると、「感覚」の重要性を感じますし、その感覚が正常に電気信号に変化できているのか、つまり受容器の重要性というのも大事であるということがわかります。

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