スポーツ選手における胸椎の損傷

スポーツ選手に見る胸椎損傷の症状は、ショエルマン病の晩期後遺症として生じるような潜在的で構築的な脊椎の硬さとしばしば関連していたり、あるいは習慣的な不良姿勢のためであることが多いとされています。

胸椎後弯の増強は一流のスイマーにもよく見られますが、ショエルマン病のような構築的なものであったり、筋肉の不均衡や体幹肩甲骨間の不安定性のような機能的で矯正可能なものであったりする。

損傷されたり症候性になる危険のある構造には、体幹部の症状や前胸部にまで及ぶ関連痛を生じる椎間板、重度の場合は胸壁に放散する通常片側性の疼痛を生じる椎間関節や肋椎関節、および肋骨にそった神経根性痛を生じる肋間神経根などがあります。

胸椎の椎体間、傍脊椎および肋骨関節のこわばりは、特に回旋や伸展の可動域制限として明らかとなり、症例によっては吸気の深さにも影響を及ぼすことがわかっています。

深呼吸した際に、掴まれるような痛みが走ったり、深呼吸自体ができないといった呼吸症状は、肋椎関節、肋横突関節のこわばりや亜脱臼による可能性があり、徒手的治療でアプローチすると寛解しやすいとも言われています。

回旋系のスポーツやボートなど体幹の導入が多いスポーツでは、肋骨の疲労骨折が胸椎部、前胸部あるいは胸郭の痛みの原因としてよく観察されます。

また、スポーツにおける肋骨の疲労骨折は第4~9肋骨にかけてがもっとも多いと報告がされていますが、時には後方で発症することもあり、胸椎椎間板損傷や椎間関節/肋椎関節症候群に類似した症状として発症することもあります。

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