言語とは

人類は集団で生活する社会的動物であり、呼息を使った音声言語によるコミュニケーションが発達しています。

人類では、違う集団ごとに違う言語体系を発達させてきましたが、すべての言語に共通な性質もあります。

すなわち、すべての言語に音韻、単語、文法があり、自分やあなたなどの人称の使い分け、過去、現在、未来の区別があります。

さらに、言語習得は、歩行習得のように身体の発達過程の一部であるとも言えます。

生後3ヶ月で、話された言葉に対して左側頭葉が広く活性化し、また、生後6ヶ月には片言、18ヶ月までには約150語を理解、約50語を話し、3歳では完全な文が作れると言われています。

人類は直立によって喉頭が下降したため、共鳴管として働く、喉頭から咽頭、口腔を経て口唇に至るまでの空間が広くなりました。

また、赤唇縁が発達した口唇を使って、m、b、p、f、w、v、whなどの言語音として重要な子音が上手に発音できるようになりました。

言語を話すときには、喉頭の声帯筋の他、呼吸筋、舌筋、咀嚼筋、顔面筋など、多くの筋肉が時間的空間的に複雑な協調運動を行っており、速く話すときには、それぞれの音素に対応する複雑な筋活動パターンが毎秒十数回も変化するので、その基盤には、何らかの自動機構の存在が考えられます。

言語の上位中枢は大脳にあり、それを言語中枢といいます。

ヒトでは言語中枢が大脳の左半球にある人が圧倒的に多く、そちらを優位半球といいます。

右利きの人の96%、左利きの人の70%、したがって全体では93%の人において、左半球が優位半球になります。

なお、右半球が優位半球の人は、右利きで4%、左利きでは15%になります。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 2017-6-15

    腋窩陥凹はハンモックのように

    肩甲上腕関節の関節包靱帯は複雑なコラーゲン線維の交わりあった束から構成され、それぞれ上・中・下の3つ…
  2. 2016-6-20

    大腿骨はどのようにして脛骨上を動くのか

    屈曲・伸展時において大腿骨は、脛骨上を転がり、そして滑ることで、その動きを可能にしています。…
  3. 2016-4-11

    骨格筋からメッセージを読み取る

    関節運動を行う際に骨格筋からどのようなメッセージが発せられているかを捉えることが治療を進めるうえで非…
  4. 2016-4-9

    振動刺激と筋弛緩

    痛みや炎症に由来する筋収縮が、関節可動域の制限因子として関与していると考えられる症例に対しては、筋収…
  5. 2016-3-28

    前頭前野の障害とPhineas Gageの症例

    われわれが日常生活で行うことの多くは、目的を記憶し、企図したように行動する能力に依存しています。…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2014-12-17

    筋トレをすると背が伸びなくなるって本当?

    トレーニングにまつわる迷信として「筋トレをすると背が伸びなくなる」というものがあります。…
  2. 2015-1-9

    内臓操練法

    みなさんは、内臓操練法という言葉を耳にしたことはありますか?この鍛錬法は、肥田式強腱術の中に存在する…
  3. 2014-10-17

    エネルギー供給機構を考える。

    筋収縮には ATP が必要であるが、筋内のATP の量はわずかであるため、運動を継続す るた…
  4. 2015-3-25

    脂肪細胞とホルモン

    脂肪細胞はいわば中性脂肪の倉庫みたいなもので、貯蔵する中性脂肪が増えて脂肪細胞に入りきらなくなると、…
  5. 2015-6-9

    内側運動制御系と外側運動制御系

    運動は、体幹や四肢の近位筋による歩行や姿勢制御と、手指の遠位筋を用いる精緻運動とに大別されます。…
ページ上部へ戻る