水という物質

三大栄養素やビタミン、ミネラルなどを摂らなくても、ヒトはしばらくの間は生命を維持することが出来ます。

しかし、水なしでは、数日のうちに死んでしまいます。

近年では、五大栄養素に水を加えて六大栄養素と言うこともあるほど水の重要性が高まっています。

ここでいう水は何も飲み水のことだけを指しているわけではなく、たとえば唾液や胃液、関節液、細胞内外液や血液など挙げるとキリがありません。

体内で起こる化学反応も水の中での出来事になります。

水の主な仕事は、体に必要な栄養素を受け取ったり、老廃物を体外に運び出すことです。

老廃物の中には二酸化炭素のようなガスや尿素や尿酸などがあります。

これらガスにしても栄養素や老廃物にしても、またホルモンにしても、まずは水に溶けて、水と一緒に動きます。

そして最終的に老廃物は尿や便と一緒に体外に排出されます。

体全体の水分量は体重の50〜60%を占めます。

水分が一番多いのは血清の90%、最も少ないのは歯の15%です。

体脂肪は疎水性であるため、水分はわずか20〜30%ほどしかありません。

あまり水分のイメージがない骨に22%、筋肉では65〜75%を占めます。

体内の水分量は、通常一定範囲内におさめられています。

暑くもなく寒くもない快適な気候で普通の生活を送ると大人で1日に約2.3リットルの水を必要とします。

2.3リットル必要なわけですから、2.3リットル失われているということになります。

 

 

この2.3リットルという数字ですが、これを全て飲水でまかなっているわけではありません。

もちろん飲み物が占める割合は大きいですが、食べ物も代謝もその一端を担います。

食物から摂取する水分の量は、どんな食べ物をどれだけ食べるかによって変わりますが、1日に約900ミリリットルの水を食物から得ています。

次に飲み物から得る水分量はたいていの大人で1日に約1.1リットルになります。

最後に代謝による水分の補給ですが、これは1日に約320ミリリットルほどを獲得しているといいます。

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