肺サーファクタントとは

肺には、サーファクタントという表面張力を低下させる脂質性物質が存在しています。

これは肺胞内面に薄く存在する液体中にあるリン脂質ジパルミトイルホスファルチジコリンと他の脂質およびタンパク質の混合物で、肺胞容積が小さい時に表面張力を低下させる働きがあります。

呼息にあたって肺胞が小さくなる時、その表面張力が十分に低くないと、肺胞は萎縮してしまいます。

これを守っているのが、サーファクタントです。

サーファクタントは特に出生時に重要な働きをします。

胎児は子宮内で呼吸運動をしますが、生まれるまでは肺は萎縮しています。

生まれおちると新生児は数回強い吸息運動を肺は膨張します。

その時にサーファクタントは肺が再び萎縮するのを防いでいます。

サーファクタントの欠乏は、新生児呼吸促迫症候群の原因となります。

これがサーファクタント生成系が働く前に生まれた新生児に起こる重篤な肺疾患であり、罹患児は肺胞表面張力が高く、肺の各所で肺胞が虚脱します。

この他、サーファクタントの欠如は、主気管支の閉鎖、一方の肺動脈の閉塞、長期にわたる100%O2の吸入に際して起こる呼吸障害の原因となり、また喫煙者ではサーファクタントが減少すると言われています。

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