体内リズムと老化

老化は生活習慣によって進行度が変わるということはが科学的にもわかってきています。

この老化の進行に関わる有力な物質として知られているのが、活性酸素です。

活性酸素とは、反応性の高い状態の酸素で、細胞を構成しているさまざまな生体高分子(DNAやタンパク質)と反応して、その機能に障害を与えます。

摂取カロリーが多いと代謝が活発になり、その副産物として活性酸素が発生してしまうので、カロリーの摂取を抑えるほうが老化の進行が遅くなります。

さらに、体内時計の機能に異常が生じると、活性酸素の蓄積が促進されるといわれています。

というのも、活性酸素は、昼行性の生き物の場合、呼吸、摂取、代謝、運動、さらに紫外線を浴びる量は昼間のほうが高いので、体も当然、それに備えて活性酸素の無毒化機能を高めると考えられているからです。

つまり、この無毒化の機能は体内時計によってコントロールされていて、生活のリズムと体内時計のずれは、活性酸素の発生時刻とその無毒化機能のタイミングのずれを意味し、発生した活性酸素を効率よく無毒化できないことになり、細胞は傷つけられて老化が進行することになります。

私達の体は、数万種類の遺伝子が日々絶え間なく働くことで、身体機能を維持しています。

その細胞の中で働いている遺伝子の1割以上に体内時計が関係していて活性の1日のリズムをつくっていることがわかりました。

ヒトは、遺伝子の活性に体内時計がリズムを与えることによって体の機能におけるリズムが長い年月をかけて構築されています。

なので、体のリズムと生活のリズムのタイミングが合わなければ、多くの病気のリスクになることは当然といえます。

生活のリズムが不安定になると体内時計によってプログラムされた恒常性機能のリズムがタイミング良く対応できなくなります。

また、現代の生活環境の影響で体内時計が夜型化してしまうと、実際の生活習慣に合わせて体の恒常性機構を発動することができなくなり、体に不調がでてきます。

生活のリズムの安定化と体内時計の安定化は体の老化の進行を遅らせるため、体の調子を整えるには必要不可欠なのです。

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