筋筋膜痛に対する治療アプローチ

筋筋膜痛に対する一般的な治療方法は、薬物療法、局所麻酔によるトリガーポイント注射、鍼、物理療法、スプレーアンドストレッチ、徒手療法、機能的運動などがあります。

まず薬物療法いわゆる鎮痛薬ですが、これには中枢性鎮痛薬と末梢性鎮痛薬があります。

前者には全身麻酔薬や解熱鎮痛薬、中枢神経系のオピオイド受容体と特異的に結合して痛覚伝導を抑制する麻薬拮抗性鎮痛薬があり、後者には細胞膜に働きかけ神経インパルスの発生および伝達の両者を抑制するリドカインなどに代表される局所麻酔薬と、副交感神経節節後線維末端や神経節に作用する鎮痙薬などがあります。

トリガーポイント注射では、局所麻酔薬のリドカインやプロカインをトリガーポイントに直接注入し、注入後は液を拡散させるため十分な局所マッサージを行います。

治療効果は即効性で、効果が現れると痛みと筋硬結が消失します。

鍼もトリガーポイント治療に効果的です。

物理療法は、痛みの軽減や循環改善、拘縮の改善などを目的に実施します。

次にスプレーアンドストレッチですが、これはフッ化メタンによる局所冷却スプレーと他動的伸張を組み合わせた技術で、急性から慢性へ移行して間もない症例に特に著効を示します。

他の徒手療法と併用して用いられることも多いです。

徒手療法では重要なものとして、muscle pain relief(MPR)、筋膜リリース、筋膜マニピュレーションなどがあります。

MPRは、ストレインカウンターストレインの治療理論をもとに、筋膜配列に沿った筋筋膜治療になります。

筋膜リリースは、全身の膜組織を対象として、筋膜を伸張するだけでなく、筋膜のねじれをリリースする技術です。

筋膜マニピュレーションは、筋膜の機能異常は局部痛に影響する分節ごとの筋膜単位、姿勢に影響する前額面・矢状面・水平面に沿った筋膜配列、それらの面の対角線上に生じる筋膜対角線、広範囲疼痛に影響する筋膜螺旋によって生じるということを理解した上で、施行することが大切となります。

治療目的は単なるリリースではなく、コラーゲン線維の間の癒着を除去することにあります。

この他にも数多くの徒手療法が存在しますが、痛みの種類もそれほどに多く存在します。

それぞれに見合った治療法を選択していくことが大切です。

 

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