免疫という生体システム

免疫という生体システムは、自己と非自己を区別するシステムであります。

無限に存在する非自己とは反応するが、自己とは反応しないシステムです。

免疫反応を司る細胞、いわゆる免疫細胞がつくられるときに、自己・非自己を含めてあらゆる物質に藩王ができる免疫細胞群がいったんつくられるが免疫システムを構築する段階で自己と反応する免疫細胞は消去され、非自己と反応する免疫だけが生き残り免疫系をつくります。

つまり、免疫系が反応するのはすべて非自己ということになります。

免疫系の不思議といえば、免疫系が、臓器の形をとることなく明確な形でネットワークシステムを構築していないことです。

免疫細胞を構成するリンパ球(白血球)は合計1キログラム、1兆個の集団にもなるのですが、神経系のように連絡し合う神経繊維などはもっていません。

まさに、石帯の中を漂う浮遊細胞の群れでありながら、細胞同士が密接なコミュニケーションをとり、連携し、協力し合う様は驚異というほかはないです。

そして、免疫系の中では、重要な役割を果たしている二つの物質があります。

それらは、複雑な免疫反応のスタートをきるかどうかを決める大切な存在です。

MHC(主要組織適合抗原)分子とサイトカイン(生理活性物質)と呼ばれる物質です。

MHC分子は私たちの身体をつっくているすべての細胞の表面にある自分を規定する分子です。

この分子によって私たちは個人を識別することが出来ます。
人間の場合、MHC分子はHLA(ヒト白血球抗原)とも呼ばれます。
この特徴は、個人によって分子の種類が異なっていることです。
また、MHC分子はリンパ球に免疫反応を起こす物質を作るように指示する分子でもあるのです。

この免疫反応を引き起こす物質が免疫細胞間の言葉となっているサイトカインです。

異物は、細胞の中で断片になり、それがMHC分子と科学的に結合し、さらにこのMHC分子と異物の断片からなる複合体が免疫細胞の抗原受容体と結合することによって、免疫細胞が活性化され、サイトカインを分泌します。

サイトカインは免疫細胞の引き金を引き、ここで反応が開始されます。

これが免疫反応です。

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