筋痛には、運動に伴う筋痛や、反射性筋収縮による筋痛、筋筋膜性疼痛症候群、線維性筋痛症候群、緊張による頭痛・頸部痛。背部痛、筋の弱化や硬直で筋不全に陥った筋に過剰な負荷が加わったり、硬い筋が過剰に伸長された場合の痛みなどがあります。

国際疼痛学会は、これらを全般的な筋膜症候群としての疾病として考えて、原発性線維性筋痛症候群、筋筋膜性疼痛症候群、顎関節痛機能異常症候群の3つにまとめています。

筋筋膜性疼痛症候群と線維性筋痛症候群の類似点は、筋の疼痛、ROMの減少・姿勢負荷です。

一方、相違点は筋筋膜性疼痛症候群には筋のトリガーポイント・関連痛パターン・筋の帯状硬結があるのに対して、線維性筋痛症候群には、圧痛点・睡眠障害・睡眠障害・疲労があるが関連痛パターンがない点があります。

痛みの発現筋は、筋内に限局した硬い部位があり、この部位に痛覚過敏を伴うことを特徴とします。

この痛覚過敏部位を指などで機械的に圧迫刺激すると、遠隔部や深部に痛みや筋が引きつる異常感覚を発するので、この痛覚過敏部位をトリガーポイントが原因となって痛みを生じさせるものを筋筋膜性疼痛症候群といいます。

筋筋膜性疼痛症候群が起きる最も多い原因は、骨格筋に対する過負荷や過剰疲労で、神経根病もその原因になり、ストレスなどの中枢神経系からの影響や、心臓・胆嚢の疾患などに併発することもあります。

線維性筋痛症候群は、筋筋膜性疼痛症候群と似て非なるもので、結合組織炎やびまん性筋筋膜痛症候群とも呼ばれ、骨格筋全体と軟部組織の広範囲に分布する慢性の痛みで特徴付けられます。

線維性筋痛症候群は、40〜60歳代の女性に多く、自律神経障害はありませんが、倦怠感が著明で、こわばりも全身性にみられ、対称性の広範囲の圧痛点があります。

線維性筋痛症候群は筋筋膜性疼痛症候群に移行し得ることもあり、またその逆も、両者が存在する場合もあります。

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