骨格筋の構造

通常の骨格筋は関節をまたいで腱または筋膜を介して骨と骨に付着しています。

近位の骨への付着部を起始、遠位の骨への付着部を停止と呼びます。

骨格筋の起始・停止の位置と関節の運動軸の関係を考えると、関節に対して骨格筋がどの方向に作用するかが推測できます。

そのため、骨格筋の起始・停止の位置は骨格筋の機能を考えるうえで重要な解剖学的情報になります。

骨格筋全体は、筋上膜で覆われていて、そのなかに筋線維の束である筋束が筋周膜で仕切られるように配置されています。

筋線維は直径10〜80μmの細長い形状の1つの細胞で、筋内膜に覆われています。

これらの筋上膜、筋周膜、筋内膜は網目状のコラーゲン線維を主体とする組織で、血管、神経などが通ります。

筋の膜組織は筋張力を伝達し、骨格筋の伸張性や粘稠性を規定する要因となっています。

筋線維が多数の核を含む細胞で、そのなかに多数の筋原線維が縦方向に並び筋細胞質を満たしています。

筋細胞核は筋線維の周辺部に存在します。

筋線維は筋鞘に囲まれ、外側が基底膜、内側が筋細胞膜の二重の層構造になっています。

基底膜と筋細胞の間に筋サテライト細胞が存在します。

筋サテライト細胞は筋細胞の幹細胞であり、再生過程で重要な役割を担います。

筋原線維は収縮タンパク質であるミオシンとアクチンを含むサルコメアを基本単位としています。

サルコメアは、ミオシン、アクチン以外に、主にコラーゲン線維からなるZ線やM線、弾性を有するタイチン、ミオシンと平行に走るネブリンなど、多くのタンパク質で構成されます。

これらのタンパク質は筋原線維の構造を維持し、アクチンとミオシンがスライディングして張力を発生する足場となり、筋の伸張性や粘稠性にも関与します。

筋細胞を構成するタンパク質は、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、ネマリンミオパチー、肢体型筋ジストロフィーなどの筋疾患の原因とも関連しています。

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