集中練習と分散練習

ヒトは、何かを獲得するため、行動を変容させるために学習・練習をします。

ひとえに学習と言ってもその方法は人それぞれで、何が最も効率的か、効果的かは明確には分かりません。

また、学習の教材や難度、環境によっても大きく変わるものでしょう。

しかし、個人差を考えなければ、大方この方法が効果的だといえる練習法・学習法は存在します。

よく取り上げられるもので集中練習と分散練習があります。

集中練習とは、練習と練習、学習と学習の合間に休憩を入れず集中的に行う方法で、分散練習とは途中で休憩を挟む方法です。

これは分散練習が効率的だと考えられています。

物事を反復するとそれによって反応制止という反応を抑制する働きが生じます。

したがって、集中練習をすると次々と反応するため、反応制止が蓄積し、その結果学習効率を下げてしまいます。

また、反応制止は時間とともに減退していくため、休憩の間に反応制止は解消され、分散練習法では学習効率が高い状態で維持されます。

他にも全習法と分習法とがあり、こちらは一般的には全習法が効率的だと言われています。

ひとつのまとまりを最初から最後まで通して学習する方法を全習法、ひとつのまとまりをいくつかの部分に区切って学習する方法を分習法と言います。

全習法が効率的ではありますが、対象者の習熟度や課題の内容によって分習法が効率的である場合もあるようです。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. 2017-6-15

    腋窩陥凹はハンモックのように

    肩甲上腕関節の関節包靱帯は複雑なコラーゲン線維の交わりあった束から構成され、それぞれ上・中・下の3つ…
  2. 2016-6-20

    大腿骨はどのようにして脛骨上を動くのか

    屈曲・伸展時において大腿骨は、脛骨上を転がり、そして滑ることで、その動きを可能にしています。…
  3. 2016-4-11

    骨格筋からメッセージを読み取る

    関節運動を行う際に骨格筋からどのようなメッセージが発せられているかを捉えることが治療を進めるうえで非…
  4. 2016-4-9

    振動刺激と筋弛緩

    痛みや炎症に由来する筋収縮が、関節可動域の制限因子として関与していると考えられる症例に対しては、筋収…
  5. 2016-3-28

    前頭前野の障害とPhineas Gageの症例

    われわれが日常生活で行うことの多くは、目的を記憶し、企図したように行動する能力に依存しています。…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2016-12-17

    連続的持久力と間欠的持久力の乳酸代謝の違い

    長距離走のような一定の強度で長時間運動を継続するものを連続的持久運動といい、サッカーのようなダッシュ…
  2. 2014-11-26

    人間は・・・チクワ!?

    人は生きるために食事を取るわけですが、その食物はそのままの形で体内に入るわけではありません。…
  3. 2015-9-9

    筋の緊張の調整

    筋緊張とは、広義には安静時における筋の活動状態を示すとともに、運動時の筋活動によって筋張力が発生し、…
  4. 2015-4-30

    呼吸時における肋骨の動き

    肋骨は12対の弓形を呈する平たい骨で構成され、後方は胸椎につながり、前方は浮遊肋を除き、胸骨に直接又…
  5. 2017-2-13

    覚えておきたい法則(原則)

    筋力トレーニングをするにあたって覚えておきたい3つの法則があります。1つ目は、「ルーの法則」…
ページ上部へ戻る