第Ⅰ〜Ⅵ脳神経について

脳神経は脳から出る末梢神経で12対あり、感覚性、運動性、混合性のものとがあります。

第Ⅰ脳神経は嗅神経で、大脳半球に神経核が起こります。

嗅覚の伝導をなし、鼻の鼻粘膜に分布する感覚神経になります。

その障害により同側の嗅覚が消失します。

第Ⅱ脳神経は視神経で、網膜の視覚を脳に導く道です。

脳底の視交叉から起こり、前外側に走って視神経孔から眼窩に入り、眼球の後極近くで強膜を貫きます。

大脳半球に神経核が起こり、視覚の伝導を担い、網膜に分布する感覚神経です。

第Ⅲ脳神経は動眼神経で、運動性と副交感神経性の働きを持ちます。

その名の通り、大部分の眼筋と上眼瞼挙筋に分布する神経で、上眼瞼挙筋、上直筋、内側直筋、下直筋、下斜筋に分布します。

中脳に神経核が起こり、運動性は上眼瞼の挙上や眼球の内外転・上下転運動、副交感神経性に瞳孔収縮・水晶体の厚さ調節を担う神経です。

その障害により眼瞼下垂や散瞳など動眼神経麻痺が起こります。

第Ⅳ脳神経は滑車神経で、動眼神経同様に眼筋の運動に関与しています。

中脳に神経核が起こり、上斜筋を支配し、眼球の外転・下転運動を担う運動神経です。

頭部障害で最も障害を受けやすく、複視などが起こります。

障害は、片眼または両眼に影響が出ます。

影響が出た側の眼は内側と下側に動かないため、片方の像がもう片方の像より少しだけ上と横にずれて見えます。

第Ⅴ脳神経は三叉神経で、脳神経で最も大きく、混合性です。

三叉の名の通り、眼神経・上顎神経・下顎神経の三枝に分かれます。

眼神経と上顎神経が感覚性、下顎神経が混合性です。

運動根、感覚根ともに橋に神経核が起こり、感覚性で顔面と前頭部の皮膚感覚、鼻腔口腔粘膜の感覚の伝導、運動性で咀嚼筋の運動を担います。

その障害により半側感覚の消失、角膜反射の消失などが起こります。

第Ⅵ脳神経は外転神経で、動眼神経、滑車神経と姉妹関係にあり、眼球の運動に関与しています。

橋に神経核が起こり、外側直筋を支配し、眼球の外転運動を担う運動神経です。

その障害により、内斜視、水平性斜視などが起こります。

 

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