そもそも肌荒れというのはどういう状態のことをいうのでしょうでしょう?

角質層の水分が保たれず、肌が乾燥していると、表皮層細胞の角化のスピードが速くなります。

すると、NMF(天然保湿成分)をつくったりする約4週間の過程が一つ一つきちんと行われなくなっています。

そうなると角化も不完全になり、バリア機能が低下し、潤いをうしなって、やがてひび割れを生じることになります。

肌荒れなど皮膚のトラブルの多くは角質層の水分をうまくコントロール出来ないために起こることが多いですが、アミノ酸は角質層の水分を保つために重要な役割を担っています。

アミノ酸は、主に血液循環によって全身の細胞に供給されます。

しかし、皮膚については真皮層までしか毛細血管が通っていないので、アミノ酸は真皮層を経由して表皮細胞に供給されることになります。

表皮細胞が死んで角質層細胞になる時は、細胞内のタンパク質が分解してアミノ酸になり、角質層に供給されます。

肌荒れしやすい人は、角質層のアミノ酸が不足していることが原因となりやすく、アミノ酸不足によって水分を保つことができなくなり悪化します。

データ上では、アトピー性皮膚炎や花粉症に人も角質層のアミノ酸が少ないというデータも有ります。

角質層のNMFの主成分は、各種アミノ酸とピロリドンカルボン酸(PCA)です。

これらは、角質層の底部でフィラグリンというタンパク質が酵素よって分解されることでつくりだされます。

PCAはグルタミン酸からつくられる代謝産物で、非常に高い保湿作用があります。

また、NMFに含まれるプロリンというアミノ酸は、乾燥状態での保水力がアミノ酸の中で最も高く、PCAとの組み合わせによって、相乗的に保湿性が高まります。

そのため、アミノ酸を配合したクリームなどを塗ると、角質層のしなやかさと水分を取り戻します。

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