正常な状態の筋肉には弾力があり、細胞内の生理的バランスがうまくとれていて、血液の循環もスムーズにいっています。
ところが運動不足や同じ姿勢をとるなどして筋肉にストレスがかかると生理的バランスがくずれてしまいます。

筋線維はソーセージのような膜に包まれていて、筋線維はむくんで固くなり、ソーセージは中身がパンパンに詰まった状態になります。

筋肉のこわばりは、煮魚の汁が煮こごりになるメカニズムに似ています。
さらに、凝った筋肉はゲル状態になっています。

筋肉がゾルからゲルに変化する原因は複雑で、温度差以外に血行量、高蛋白質の分解、phの変化など様々な要因がからんでいます。

筋肉のゲル状態が長く続くと、筋線維そのものが変性し始め、筋肉はガチガチとなり、なかなか元に戻らないことになります。

この状態で凝ったところを押せば強い痛みを感じるようになるのです。

これがいわゆる結合織炎です。

結合織炎を起こした筋肉では筋線維が線維性脂肪などに変性したり、筋線維を包む筋膜が破れ、割れ目から脂肪が飛び出していたりします。

筋膜の欠損部にはよく神経の束が走っているので、飛び出した脂肪がこれを押さえ締め上げると激しい痛みを生じるケースもあります。
結合織炎の初期の段階では運動やマッサージで治療が可能です。

コチコチ状態が長く続くと骨や腱にまで負担をかけ滑液包炎と進むこととなります。

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