今回は「熱中症への対処」について書いていきたいと思います。

■暑い環境で運動中に様子がおかしい

一刻も早くからだを冷却することが重要。

自力で水分がとれない場など重症の可能性がある場合、救急車を要請する。

意識障害、高体温、まっすぐ走れない・歩けないの一つでもあれば、重症と考える。

■意識およびバイタルサインの確認

意識の有無とそのレベルを確認し、意識がなければ心肺蘇生法の手順に従う。

あわせて、バイタルサイン(呼吸、脈拍数と強さ、顔色、体温、手足の温度など)のチェックを継続して行うことが重要。

■通報、搬送、伝達

熱中症は急速に進行し重症化する病態であるので、集中治療のできる病院に搬送すべきである。

熱中症を疑っての検査と治療が、医療機関到着時にできるだけ早く開始されるよう、その場の状態を最もよく知った人が医療機関まで付き添い、発生時の状態などを伝える。

倒れて頭を打っている場合もあり、そのために意識障害を起こしている可能性もある(急性硬膜下血腫など)。

熱中症が疑われていても、頭を打ったことがあれば、救急隊もしくは医療機関に必ず伝える。

■安静、冷却

熱中症の手当ては、一般に発症から20分以内の手当てが必要とされているので、救急車要請の有無にかかわらず、手当てを開始する。

1. 風通しの良い日陰など、涼しい環境への非難

2. 衣服を緩め、また必要に応じて脱がせ、からだを冷却しやすい状態とする(プライバシーの配慮は怠らないように)。

3. 露出した皮膚に霧吹きなどで水をかけ、うちわなどで扇ぐことによりからだを冷やす。

冷たい水は皮膚血管を収縮させ、熱を体内にこもらせるので、水は常温など冷たすぎない方が良い。

4. 氷嚢、アイスパックなどを、頚部(首の後ろ)、駅か部(わきの下)、鼠径部(股関節、脚の付け根)にあてて皮膚の直下を流れている血液を冷やす。

5. 冷却はできるだけ早く行う必要があり、意識が回復し寒いと訴えるまで続ける。

■体位

失神(数秒程度のもの)や顔色が蒼白で、脈が弱く早い場合は、仰向けに寝かせ、足を約30°挙上する。

■水分、塩分の補給

1.応答が明瞭で意識がはっきりしているなら、水分の摂取が可能であるが、意識障害や嘔吐、吐き気がある場合には、窒息などの可能性が高く、水分を飲ませてはならない。

2.冷たい水は胃の表面で熱を奪ってくれるので、冷たい水を与える。

大量の発汗があった場合には汗で失われた塩分も補えるようスポーツドリンクを飲ませる。]

3.四肢や腹筋のけいれんがある場合(熱けいれん)は、生理食塩水(0.9%の食塩水)を飲ませる。

助けたいけど何もできないことは辛いです。

最悪の状況を考えAEDを準備したり、バイタルサインを確認している横で経過をメモするなどやっておくべきことはたくさんあります。

あなたの勇気と行動が選手を、命を守るために必要なのです。

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