股関節は関節臼と大腿骨頭で構成されている臼状関節です。

変形性股関節症とは、股関節の関節軟骨の変形、摩耗により関節の破壊が生じ、その後、反応性の骨増殖が生じる疾患です。

先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全、大腿骨頭壊死などさまざまな疾患・外傷に続発するケースが多く、股関節の可動域制限や筋力低下などの機能障害によって日常生活に支障がでてきます。

なぜ股関節可動域制限があるのでしょう?

関節可動域が生じる原因は、1骨変化、2関節包の変化、3筋の変化に大別され、それぞれの変化を考える必要があります。

骨変化では、初期、前、進行期、末期股関節症に分類されます。

初期段階では、大きな変化は見られないが、前股関節症になると、臼蓋の上方部分に骨棘が形成される場合があり、それにより可動性の制限が生じます。

進行期股関節症では、徐々に関節面が狭くなり、末期関節症になると、関節面が消失し、より一層可動域が制限されます。

関節包の変化では、表層の線維関節包と深層の滑膜という2層構造になっている関節包の深層の滑膜に炎症が生じ、この滑膜炎による組織修復過程で関節包が短縮します。

筋の変化をみると、変形性股関節症では、立位姿勢において、股関節が屈曲、内転、内旋位となっていることが多く、そのため、股関節の伸展、外転、外旋運動の可動域が制限されていることが多いです。

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