食餌による体内時計のリセット

近年、朝食の欠食や、夜食の摂食は、肥満になりやすいことが知られており、規制正しく朝食・昼食・夕食を摂食することが推奨されています。

ある実験では、マウスを一日の総摂食量が等しくなるように、朝夕の摂食量の違いを作った4つの群に分けて飼育したところ、1日2食摂取した群よりも1食群の方が、脂肪組織や肝臓におけるβ酸化関連遺伝子の発現が低下し、体重増加が顕著になりました。

朝食に夕食の2食摂取した群においては、朝食に重きをおいた群で体重増加が抑制されることが分かりました。

さらに肥満女性を対象とした研究においても、朝食に重きをおくと肥満が解消されることも報告されています。

朝食群と夕食群との呼吸商の比較では、朝食群の方が脂質を消費する時間が長く、消費カロリーも上昇しやすいことが分かり、それが体重抑制につながっていると考えられます。

ヒトを対象にした実験でも、夕食の時間帯よりも朝食の時間帯の方が、インスリンの分泌が良く、その感受性が高いと報告されています。

体内時計のリセットには、GI値の高い、すなわち血糖値が上昇しやすい食事がより働くとされています。

炭水化物の中では、消化が速く、インスリンの分泌を上昇させるイモ類のデンプンが、より体内時計をリセットしやすいことが分かっています。

脂質においては、DHAやEPAなどオメガ3脂肪酸を多く含む魚油が大腸のGPR120を介して、インクレチンであるGLP-1を上昇させ、インスリン分泌を上昇させます。

魚油の中でもDHAやEPAをより豊富に含んでいるマグロ油がインスリン分泌を有意に上昇させ、体内時計のリセットを引き起こしていることが分かりました。

また、コーヒーに含まれるカフェインは、夕方や夜中の時間帯での摂取は体内時計を大きく動かしますが、朝の摂取は体内時計に影響を及ぼすことがないとされています。

さらに慢性的に摂取していると、cAMPの上昇を介して体内時計の周期が延長していくということも明らかになりました。

 

 

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