筋紡錘のはたらき

私たちの意志に沿うように筋肉の運動を精密にコントロールするために、筋肉中には紡錘型をした筋紡錘という器官があります。

筋紡錘の両端は筋肉を構成する筋線維と同じように腱と結合しています。

つまり筋紡錘は筋肉が引っ張られている状態を感知して、これを脳幹部に報告しているのです。

言い換えれば、筋紡錘は筋肉の長さを感知するセンサーのようなものです。

筋紡錘のはたらきは、大きく分けて2つあります。

1つは、重力に逆らって姿勢を保つはたらき、もう1つは手足の運動の精密な3次元のコントロールです。

直立したり、椅子に座っているとき、特に意識していなくてもその姿勢は長い間保つことができます。

なぜなら目が覚めている間は筋紡錘働いて自動的に姿勢を保持しているためです。

字を書くのも、絵を描いたりするのも、すべて手足の運動の細密な三次元コントロールによるものです。

人間が運動を行う場合には各筋肉が上手く協調して働く必要があり、これらすべてを精密にコントロールするのは難しく、各筋肉の筋紡錘からの信号を常に適切に処理し、各筋肉をタイミングよく活動させなければならないのです。

 

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  3. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  4. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  5. 2017-7-18

    クレンチング(食いしばり)と運動の関係

    クレンチングとは、無意識的に上下の歯を強く噛みしめる動作をいいます。習慣化されたものはブラキ…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-6-16

    食餌による体内時計のリセット

    近年、朝食の欠食や、夜食の摂食は、肥満になりやすいことが知られており、規制正しく朝食・昼食・夕食を摂…
  2. 2015-1-12

    夜食を食べると太る!?

    食事は三食きっちりと、栄養バランスを考えて、など食事にはたくさんの気をつけるべき項目がありますが、夜…
  3. 2016-1-16

    腱の機能解剖

    腱は筋と骨を結ぶ強靭な結合組織で、筋の収縮力を骨格へ効果的に伝達する。筋腱移行部では腱は筋細胞と…
  4. 2015-2-27

    アクションポテンシャル

    ニューロンを含むすべての細胞は細胞膜で囲まれている。細胞膜には様々なイオンを選択的に通すイオンチ…
  5. 2017-1-18

    筋力トレーニングの負荷設定について

    筋力トレーニングを行うに当たっては、目的を明確にし、その目的に応じたトレーニング条件を設定することが…
ページ上部へ戻る