栄養や日光と関わる障害「くる病」とは

栄養と健康は大きく関係し合っています。

栄養不足だから体調が悪くなる、といったようなものだけでなく、それが原因で身体に異変が起こることがあります。

人間は外から栄養を摂取しない限り生きられない生き物ですから、栄養不足では様々な障害が起きて然るべしなのですが、その中でも今回は「くる病」についてお話しします。

くる病とは、17世紀の英国で始めて報告された病気で、ビタミンD欠乏症のひとつです。

見た目の変化として脊椎や四肢骨の湾曲や変形が起こります。

ビタミンD欠乏や代謝異常により生じる骨の石灰化障害で、典型的な病態は、乳幼児の骨格異常で、小児期の病態を「くる病」、骨端線閉鎖が完了した後の病態を「骨軟化症」と呼び区別します。

原因としては、カルシウムまたはリン酸の摂取不足、吸収低下、代謝異常、ビタミンD効果への抵抗性により起こる可能性があるほか、1000g以下の低出生体重児や1500g以下の極小未熟児においても頻発し、また、先天的な理由の遺伝性ビタミンD依存性くる病が複数タイプ存在しています。

遺伝性、摂取不足以外の原因としては腎尿細管疾患、低リン酸血症、慢性代謝アシドーシス、副甲状腺機能亢進症などで、抗てんかん薬の副作用として発症する事もあるようです。

後天的要因の典型的な原因は誤った生活習慣や食習慣で、紫外線(日光)の照射不足によるビタミンD欠乏によりカルシウムの吸収が進まない事や、副甲状腺機能亢進症よるリン酸排泄量の過剰によります。

ヒトはビタミンDを日光にあたることで生成するため、日光にあたらない方にも起きやすいと言えます。

日本では発生数が増加傾向にあるとされています。

背景として紫外線による皮膚癌発症のリスク低減や美容を目的として、過度に紫外線を避ける生活習慣が広まった事が指摘されています。

つまり、妊婦がビタミンD欠乏症であると、胎児にも欠乏症が起こります。

人工乳を使用せず母乳のみを利用した授乳(完全母乳栄養)、アレルギー疾患対策として不適切な除去食による摂取量不足が原因となる事例が増加している。

また、未熟児を母乳だけで育てた場合にも発生しやすいと言われています。

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