細胞の中ではさまざまな種類の酵素が生きるための仕事を役割分担しながら行っています。

AMPKはそういった酵素の中のひとつで、ほとんどすべての細胞に存在し、他のタンパク質にリン酸をくっつける働きをしています。

リン酸は酵素が働くためのスイッチを入れる役割を持っています。

そのリン酸は結合させることで他の酵素をコントロールする役割を担っています。

また、細胞の中でエネルギーが足りなくなると、それを察知し、エネルギー産生に関わる酵素を働かせることも分かっています。

そうした働きからAMPKは燃料センサーとも呼ばれています。

このAMPKですが、レプチンやアディポネクチンといった肥満抑制や脂肪燃焼といった物質により活性化されることが分かっています。

AMPKの活性化は、GLUT4の転写、翻訳を亢進し、インスリン刺激によるグルコースの取り込みを上昇させます。

さらにそれは脂肪酸酸化や解糖系のような代謝系を刺激します。

AMPKは脂質と糖質、両方の中心的な調節因子として働くため、肥満やⅡ型糖尿病、がんの治療にとってキーとなると考えられています。

そして、今日では、mTORやセストリンとの相互作用を通じて老化の決定的な調節因子としても認識されています。

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