アルコール代謝によるRedox Shiftとは

ダイエットはしているけどお酒は飲む。

ダイエットをしている方のなかにもこういった方がいるのではないでしょうか。

ではなぜ、お酒を飲むとなかなか痩せづらいのでしょうか。

アルコール飲料、いわゆるエタノールですが、清酒1合、ビール(大ビン)1本、ウィスキー(ダブル)1杯はどれも約22gのエタノールが含まれています。

エタノール1gは約7.1kcalです。

その特徴として、肝臓がほとんど代謝する、代謝されずに排泄される量は少ない、体内に貯蔵されない、高い熱量を発生させるがエネルギーとなることがない、といったものが挙げられます。

飲酒によって体内に入ったエタノールは消化管から吸収されて肝臓へ輸送されます。

ここから分解酵素の働きによりエタノールはアセトアルデヒドに、アセトアルデヒドは酢酸へと分解され、この過程の代謝産物としてNADHという補酵素が産生されます。

このNADHが増加することをRedox Shiftといいます。

これによりミトコンドリアの機能に変化が起き、NADHを優先して処理するようになります。

すると本来、スムーズに行えていた脂質や糖質の代謝が滞り、アルコール代謝ばかりが行われるようになってしまうのです。

そのため、アルコール摂取間に摂取したその他の糖質、脂質の代謝効率は下がり、体内に蓄積されやすくなってしまうのです。

また、過剰に摂取された糖質は脂質として貯蔵されるので、これが拍車をかける形になります。

よくアルコール摂取そのものよりも、おつまみが原因だと言われることもありますが、アルコールがつまみを良くないものとさせているのです。

逆につまみによってはアルコール代謝が促進され、脂質、糖質の蓄積を軽減させるということも不可能ではありません。

たとえば、糖原性アミノ酸のようにNADHを使用するアミノ酸や、肝臓機能亢進、回復といったアミノ酸を含んだつまみにするだけでも違うでしょう。

高タンパク、高ビタミン、低脂肪、といったつまみを摂ることがお酒を飲みながらダイエットをするための重要事項になります。

一番はお酒を飲まないことではあるのですが、これからの季節、お酒を飲む量も増えるでしょうから、少しでも太らないように気をつけてみてはいかがでしょうか。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  3. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  4. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  5. 2017-7-18

    クレンチング(食いしばり)と運動の関係

    クレンチングとは、無意識的に上下の歯を強く噛みしめる動作をいいます。習慣化されたものはブラキ…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-12-12

    身体活動は運動単位の性質を変えうる

    習慣的な身体活動レベルの変化は、運動単位の収縮の3つの性質、すなわち収縮速度、最大張力、疲労性に影響…
  2. 2014-9-27

    運動中の水分摂取について「いったい何を飲むべきか」

    「運動中は何を飲めばいいのか」という質問をよく受けますが、基本的に大量に汗をかく激しい運動でなければ…
  3. 2015-9-9

    筋の緊張の調整

    筋緊張とは、広義には安静時における筋の活動状態を示すとともに、運動時の筋活動によって筋張力が発生し、…
  4. 2016-1-16

    中枢神経系と内部モデル

    これまでのさまざまな神経活動の研究から、中枢神経系にはさまざまな感覚受容器配列と対応する内的表現、す…
  5. 2015-4-25

    食事と咀嚼

    食べるということは、生きるため健康のためにはとても重要な事になります。食べるときは、歯だけで…
ページ上部へ戻る