血液脳関門と脳の栄養

脳の血管には「血液脳関門」といわれる構造があり、血中のタンパク質やその他の物質が脳の中に侵入できないような仕組みになっています。
大事に守られている組織ですからね。
ただし、グルコースだけはこの関門を通過することができます。
従って、脳は通常このグルコースだけをエネルギーにしている大変贅沢な臓器であるといえます。
血液脳関門の働きによって、脳は恒常性を極めて厳密に維持することができているのです。

絶食や激しい運動などでグルコースが枯渇するような場合は、血液脳関門を通過できる「ケトン体(アセト酢酸)」が細胞に入り、神経細胞内のTCA回路でエネルギー生産に利用されます。

グルコースが枯渇した場合は、このケトン体がエネルギー材料になってくれているのです。
脳の神経細胞自体にはエネルギー源を貯蔵することができないので、脳の栄養はこの血液脳関門を通過できる物質でしか供給できないんですね。

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