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ADLを考える。
- 2015/5/15
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ADLとはActivities of daily livingの略で日常生活動作と訳されます。
日本リハビリテーション医学会評価基準委員会が1976年に提唱した概念になります。
それは、ひとりの人間が独立して生活するために行う基本的な、しかも各人ともに共通して毎日繰り返される一連の身体動作群と定義されます。
すなわちADLとは「だれもが毎日繰り返し行う身の周りの動作」のことを指し、その評価項目は「食事動作」「排泄動作」「整容動作」「更衣動作」「入浴動作」「起居・移動動作」などの動作に「コミュニケーション」を加えた活動を言います。
リハビリやトレーニングなどは、ADLの改善、獲得を目指して行いますが、ここ問題になるのが「できるADL」と「しているADL」が発生するということです。
できるADLはリハビリやトレーニングで獲得した動作が「可能である」ということです。
トレーニングにあたっているその時間はできているけど、日常生活で行っているとは限らないというわけです。
しているADLは実際に日常生活で行っているADLです。
このときにできるADLとしているADLの解離が生じます。
これを単に怠けている、やろうとしないと考えてはいけません。
それを妨げている要因が存在し、そしてその解離を検討することがADLを評価するうえで重要になってくるのです。
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