人は立位姿勢において加わる身体長軸方向の負荷に対して、骨格を柱のように配置することで身体の形状を保護しています。

この際、骨格にはその軸方向の圧縮負荷が加わります。

腰部の骨格である腰椎構造体は、立位姿勢の際に加わる軸圧負荷に対して腰部の形状を維持する強度をもっていないのが特徴です。

そのため、人が姿勢維持を行うには、他の組織によって腰部の形状が保護される必要性があります。

その保護がどう行われているのか?

これまでは、体幹筋群の活動が腰椎構造体を両側より牽引することで、腰部の保護が行われると考えられてきました。

しかしながら、多くの身体活動で身体に長軸負荷が加わる人にとって、これらの張力は腰椎構造体への軸圧負荷を増大させることで椎間板へ慢性的で大きな力学的ストレスを加え、腰痛の発生リスクを増大させることがわかってきました。

そこで近年では、腹腔内圧(IAP)の腰部を保護する機能が注目されています。

IAP は身体に大きな外力が加わった際に大きく上昇するため、腰部保護に貢献しているものと考えられています。

IAP は身体加わる長軸負荷に対して、圧の柱として胸郭―骨盤間を支えることで、腰椎構造体への軸圧負荷を減少させ、腰痛発生のリスクを軽減しているといわれます。

IAPを高くするために、どうコアをトレーニングしていくのかというのは非常に大事なポイントになります!

 

 

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. 2017年 1月 18日
  2. 2017年 5月 31日

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-6-15

    腋窩陥凹はハンモックのように

    肩甲上腕関節の関節包靱帯は複雑なコラーゲン線維の交わりあった束から構成され、それぞれ上・中・下の3つ…
  3. 2017-5-16

    加齢に伴う身体能力の変化

    加齢に伴い運動機能は減退します。特に筋力と有酸素能力の低下はスポーツや運動活動への参加を困難…
  4. 2017-1-18

    筋力トレーニングの負荷設定について

    筋力トレーニングを行うに当たっては、目的を明確にし、その目的に応じたトレーニング条件を設定することが…
  5. 2016-12-1

    骨の連結

    骨の連結には骨と骨が線維性の結合組織によって結合される線維性の連結と、骨と骨が軟骨線維によって結合さ…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-3-30

    内側側副靭帯損傷について

    先日のプロ野球の試合でソフトバンクの斐嗣捕手がホームベースへスライディングの際に膝を痛めてしまいニュ…
  2. 2015-6-9

    内側運動制御系と外側運動制御系

    運動は、体幹や四肢の近位筋による歩行や姿勢制御と、手指の遠位筋を用いる精緻運動とに大別されます。…
  3. 2014-11-13

    筋力トレーニングは身体を硬くする?

    『筋トレをすると体が硬くなるの?』と聞かれることがあります。うそ?ほんと?筋肉隆々の…
  4. 2015-8-4

    筋・筋膜痛について

    筋痛には、運動に伴う筋痛や、反射性筋収縮による筋痛、筋筋膜性疼痛症候群、線維性筋痛症候群、緊張による…
  5. 2015-10-12

    アキレス腱周囲炎

    使いすぎ症候群のひとつで、スポーツ障害として高頻度にみられるアキレス腱周囲炎ですが、中年以降のジョギ…
ページ上部へ戻る