近年薄げに悩む方が増えています。

加齢とともに仕方ないことと思いつつも、やはりあるものがなくなる、薄くなるのは心が痛みます。

20代、30代から髪が薄くなる「男性型脱毛症」や40代以降から薄くなる「壮年性脱毛症」はなぜおきるのでしょうか。

名前に脱毛とついていますが、脱毛がおきるわけではありません。

髪の毛が細く短い軟毛になり、見た目が薄くなる状態です。

髪がないと思っていた部分も、よくみると軟毛がはえています。

なので実際、髪を失うわけではありません。

毛は、のびては抜ける「毛周期(ヘアサイクル)」をくりかえします。

成長期には、毛根にある「毛母細胞」が増殖して毛をつくり、数年間のび続けます。

その後、毛母細胞が消失しはじめて、毛根が徐々に浅くなっていく「退行期」にうつり、毛は皮膚にとどまるだけで成長しない「休止期」をへて抜け落ちます。

このころ、新しい毛根がつくられ、次の毛がのびはじめます。

薄毛は、毛根が大きく育たなくなり(ミニチュア化)、短く細い毛しか生えなくねってしまうことが大きな要因としてあげられます。

このミニチュア化現象は、男性ホルモンの作用によって起きていることがわかっています。

毛根には毛母細胞の増殖を調節をする「毛乳頭細胞」があります。

男性ホルモンは毛乳頭細胞に作用して、「TGF-β1」という物質を放出させます。

「TGF-β1」は毛母細胞の増殖を抑える働きをもっていて、太い毛が育たなくなります。

また「TGF-β1」は通常の毛が寿命で抜け落ちるときにも放出されます。

そのため、本来の寿命より早く抜け落ちて、短い毛しか生えない状況になってしまいます。

 

 

 

 

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