アミノ酸は、私たちの体重の20%を閉めるタンパク質の材料になっている物質で、自然界には約500種類のアミノ酸が存在します。

500もあるアミノ酸のうち、人間の体のタンパク質をつくっているのは、たった20種類でけです。

皮膚や筋肉などの細胞をつくっているタンパク質も、その20種類のアミノ酸からできています。

近年、生命維持に使われる以上のアミノ酸を摂取することで、さまざまな機能を高める効果があることが明らかにされつつあります。

運動に関して言えば、筋力のアップや筋肉痛の回復に効果があります。

というのは筋肉のタンパク質の主成分は分岐鎖アミノ酸というアミノ酸だからです。

これは、分岐した構造をもつアミノ酸で、具体的には、バリン、ロイシン、イソロイシンの3つのアミノ酸をいいます。

運動後にこの分岐鎖アミノ酸を摂取すると、筋線維の材料となるため、その合成を促進してより太く強い筋線維を多くつくれるといわれています。

またアルギニンというアミノ酸にはマクロファージ(免疫細胞)を活性化させる働きがあるため、炎症を起こした筋肉の修復を早めることで、筋線維の再生を促進させると考えられています。

さらに、アルギニンは精神的な疲労を軽減する効果もあります。

なんとなく疲れた、といった精神的な疲労の原因に一つが、細胞が代謝するときに発生するアンモニアにあるといわれていて、毒性のアンモニアは、肝臓で解毒され尿素となり、最終的には尿や汗として排出されます。

しかし身体が疲労することで代謝が活発になると、よりアンモニアが発生していまい、解毒作用が追いつかなくなり、血中に流れたアンモニアが脳を刺激して脳がアンモニア分泌の制限指令を出します。

それはつまり、体や頭を使わせないようにすることです。これがなんとなく疲れたと感じる原因と言われています。

アルギニンは肝臓での解毒作用を高めることで、アンモニアの解毒を促進し、疲労を軽減することができます。

このように、アミノ酸は食事と運動という、規則正しい生活の中で摂取することで、さまざまな機能を高めたりサポートしたりする働きがあります。

 

 

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-6-15

    腋窩陥凹はハンモックのように

    肩甲上腕関節の関節包靱帯は複雑なコラーゲン線維の交わりあった束から構成され、それぞれ上・中・下の3つ…
  3. 2017-1-18

    筋力トレーニングの負荷設定について

    筋力トレーニングを行うに当たっては、目的を明確にし、その目的に応じたトレーニング条件を設定することが…
  4. 2016-12-1

    骨の連結

    骨の連結には骨と骨が線維性の結合組織によって結合される線維性の連結と、骨と骨が軟骨線維によって結合さ…
  5. 2016-9-6

    トレーニング効果の種類

    トレーニング刺激に対して身体を適応させていく過程がトレーニングであり、適応によって得られた変化がトレ…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2014-10-1

    日本人の敵「腰痛」

    日本人がもっとも多く訴える自覚症状は腰痛だといわれています。一説によると、一生のうちに一度で…
  2. 2015-9-1

    運動学習における感覚系の役割

    箸を巧みに使うためには、視覚運動協応が重要であり、ピアノ演奏には、聴覚フィードバックが必要になります…
  3. 2015-4-15

    間脳の解剖 後編

    トルコ鞍という蝶形骨と後頭骨が縫合してできた骨の土台には下垂体が位置します。下垂体は他のさま…
  4. 2015-5-26

    細胞レベルでみる肥満

    ヒトは約60兆個の細胞から構成されていますが、脂肪細胞の数は約300億個と推定されています。…
  5. 2015-3-4

    衛生仮説とは何か

    花粉症というと季節性のアレルギー性鼻炎になるわけですが、近年その発症率は上がってきています。…
ページ上部へ戻る