脊髄レベルでの感覚統合ー運動

公園を通りかかったら、急にボールが飛んできました。
皆さんなら、危ないと瞬時にからだをボールからそらして避けるかもしれません。
いつも野球などに親しんでいる人なら、両手でキャッチするかもしれませんね。

この選択は脳が無意識のうちに行い、筋を素早く動かした結果起こるものです。
特に身体に危害が加わりそうなときほど、このような行動が生じます。

例えば、指に熱いものが触れる、画鋲を踏むなど。

これらは感覚情報が脳にまでいかないで、脊髄のレベルで処理され、筋に指令が行くので素早く動きが起こるのです。

その仕組みは脊髄に隠されています。

皮膚感覚の情報は脊髄の後根を通って直接脳へいくものと、脊髄の後角に終わるものとがあります。

後角の細胞は、脳に神経線維を伸ばすものと、脊髄の前のほうに神経線維を送って介在神経を介し、または直接に前角の運動神経細胞を働かせるものがあります。

後者の神経線維が脳を介さず、瞬時にからだの筋肉を収縮させる脊髄反射によるものです。いわゆる危険を避ける為のメカニズム。

反射といえば膝蓋腱反射などもあるが、膝蓋腱の反射は伸張反射によるもので介在神経は介さないのがその特徴です。

このように運動が脳だけで起こるかといえば、脊髄レベルでの感覚統合ー運動も起こっているということは押さえておかなきゃいけませんね。

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