熱さと冷たさを感じる仕組み

この数年間に温度を感知する分子機械(温度受容体)が続々と発見されています。

TRPV1が43度以上の温度で活性化すし52度以上TRPV2、32度から39度以上がTRPV3、27度から35度以上がTRPV4とこの辺までが熱い、温かい系です。

逆に冷たい温度を感知するものに25度から28度以下を感知し、かつ皮膚に塗るとスーッとするメントールでも活性化されるTRPM8、17度以下で活性化されるTRPA1があります。

これらの中でTRPV3とTRPV4は表皮ケラチノサイトでに局在していることがわかっています。

ほかの温度受容体もこれから先、表皮で発見されると考えられています。

従来は温度刺激は表皮の深部に届いている神経抹消(自由神経終末)やクラウゼ小体と呼ばれる粗触覚ニューロンが形成する構造体が温度を感知していると考えられてきました。

しかし、こういったTRPVが表皮に存在していることが発見されて以来、表皮というものの見方、考えかたが変わってきています。

表皮は、痛み、痒みを感じるシステムだけでなく温度刺激の感受にも最前線で重要な役割を果たしています。

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