先進国とアトピー性皮膚炎

みなさんアトピー性皮膚炎はご存知かと思います。

このアトピー性皮膚炎が日本を始めとして、特に先進国とされている地域で増加していることはご存知でしょうか??

今や、小学生の4割がアトピー性皮膚炎に罹患した経験を持った時代になってきています。

アトピー性皮膚炎に関しての学術誌に掲載されている疫学報告も様々です。

神戸大学のグループの調査で、阪神淡路大震災後、アトピー性皮膚炎患者の状態を調べたところ、住んでいた家の壊れた程度、すなわち全壊、半壊、ほぼ被害なしの順に症状の悪化が認められた(住環境の変化による心のストレス)、という報告があったり、ドイツの調査では、アトピー性皮膚炎罹患率は親の学歴に比例し、さらに借家住まいの子供より、持ち家住まいの子供に有意にアトピー性皮膚炎が多い、という調査結果もありますが因果関係は今のところ証明されてないみたいです。

しかし、アレルギー疾患が一律に増えていることは確実なようです。

本来、寄生虫や細菌に対する免疫物質IgEが、近年の清掃第一の環境になったためヒマになり、自己を他者として攻撃し始めたことが、アレルギー疾患、自己免疫疾患の要因であると考えられています。

近代化された現代では、細菌や寄生虫は駆逐され、都市化が進み、その一方で密閉性の高い室内でダニやカビが繁殖します。

さらに、日本ではかつては心の拠り所であった家族や地域との結びつきが失われ、経済の不安定化もあいまって日々のストレスが蓄積されています。

様々な変化は境目で起きます。生活環境と身体、心のバランスの崩壊が、その境目である皮膚に現れたのがアトピー性皮膚炎なのかもしれません。

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