からだの恒常性とは?

私たち人間のからだは内外の環境で起きる変化に対して、すばやく反応し、できるだけ一定の状態に保とうとします。

この現象をからだの恒常性(ホメオスタシス)といいます。

ホメオ(homeo)は『似ている』状態を、スタシス(stasis)は、『とどまっている』状態をさします。

米国の生理学者ウォルター・B・キャノンが提唱したギリシャ語由来の学術用語で、「生体内で起こる安定状態維持の傾向」を表す言葉です。

「ホメオスタシス」とは、変動しても支障はありませんが、ある変わらない状態にとどまっていることを意味します。

つまり、私たちのからだは、内外の環境からの刺激を常に受け、変動しつつも一定の恒常状態が保たれているのです。

細胞は、内部環境(浸透圧、pH、温度など)が一定に保たれてこそ、正常に機能することができます。

そのうえ、体液は常にホメオスタシスによって適正な状態に保たれていることが重要です。

体液とホメオスタシスの関係については次回ご説明します。

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