皮脂はいわゆる毛穴にある皮脂腺という器官から分泌されます。

その成分も細胞間脂質には含まれないトリグリセライド、スクワレンなどが人間の皮脂では主要な構成物になってきます。

この皮脂の役割については長らく不明で、よくニキビの原因になり、若い女性にとってはテカった顔という印象とも映り、世間では、皮脂の分泌を抑えるほうが良い

とされてきました。

しかし、近年では皮脂の役割が見直されつつあります。

それは皮脂はグリセリンの供給源ではないかと考えられているからです。

グリセリンといえば、昔から効果の高い保湿剤としてスキンケアに用いられています。

さらに、皮脂は油なので、当然水をはじきます。

これも特に人間では重要な意味を持っていて、皮脂成分を哺乳類の中で比較すると面白い結果がわかります。

ネズミ、ネコ、イヌ、ウマ、ヒツジ、サルは皮脂腺からコレステロールを分泌しています。しかしこれらはスクワレンを分泌していません。

それに対して人間は、コレステロールではなくスクワレンを分泌しています。

コレステロールは水になじみやすい物質で、スクワレンは水をはじく物質です。

つまり、動物は毛に覆われて体を守っていまが、人間はほとんど毛を失っているため体をウォータープルーフにする必要があってコレステロールに代わりスクワレンを分泌しているのではないかと考えられています。

こう考えていくと、皮脂は人間にとって役に立っているものだと考えられます。

洗顔のしすぎもよくないですね。

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