様々なスポーツで要求される能力~クイックネス~

前回、前々回で「スピード」「アジリティ」について書いてきました。

 

今回はスピードを高める要素の三つ目である「クイックネス」について書いていきます。

 

クイックネスの定義は「刺激に反応して早く動き出す力」です。

 

スポーツ動作の中では、スタートや静止した状態から1~3歩の素早い移動の際に必要な能力であり、前方だけでなく、様々な方向への移動も含みます。

 

サッカーのゴールキーパーの反応や、バスケットの切り返し、野球の守備走塁など、ほとんどのスポーツに要求されます。

 

トレーニングプログラムには、バイオメカニクスを考慮した合理的な動作の獲得のためのトレーニングと、素早く動作を行うために神経―筋の働きを高めるトレーニングを取り入れる必要があります。

 

クイックネストレーニングで最も重要になるのは「フォールスステップの改善」になります。

 

フォールスステップを簡単に説明すると、「一歩目を踏み出す前の無駄な脚の動き」といったところでしょうか。

 

より早く動き出すためには、素早く一歩目を踏み出すことが大切なので、一歩目の動き出しの改善がクイックネスに大きな影響を及ぼします。

 

そして、競技特性にもよりますが、基本的にはどの方向にも速い動き出しが求められるため、前方、後方、側方など、各方向へ動き出すトレーニングが必要になるので、一対一の鬼ごっこや試合形式のサッカーなどを実際にやってみるというのもクイックネストレーニングと呼べるでしょう。

 

バイオメカニクス的な視点であれば、スタートの際、オープンステップかクロスステップのどちらで踏み出すのか、ポジティブシンアングル(脛の方向が進む方向を向いていること)が取れているかに気を付けてトレーニングに取り組みます。

 

クイックネストレーニングを行う際は一つ一つの切り返しや動き出しを素早く行うことに注意し、さらに傷害の起こりやすいフォームには気を付けましょう。

 

次回はスピードトレーニングでも重要度の高い、「プライオメトリクストレーニング」について書いていきます。

 

ではまた!

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  3. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  4. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  5. 2017-7-18

    クレンチング(食いしばり)と運動の関係

    クレンチングとは、無意識的に上下の歯を強く噛みしめる動作をいいます。習慣化されたものはブラキ…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-6-1

    この時期から暑熱馴化を

    最近は日差しも強くなり、だんだんと暑くなってきました暑くなってくると冷房をつけて暑さを回避し…
  2. 2015-6-19

    Gate Control Theory

    Gate Control TheoryとはPatrick D.WallとRonaldが1965年に発…
  3. 2014-9-27

    頭痛にお悩みの方、群発頭痛って知ってますか?

    出産よりも痛いといわれており、心筋梗塞、尿路結石、と並び生きているうちに味わえる三大痛の一つとされて…
  4. 2017-1-21

    有酸素的運動

    有酸素的運動と筋線維タイプ脊柱起立筋や中殿筋をはじめとする長時間にわたる持続的な姿勢…
  5. 2016-12-11

    筋力の増加でスピードを上げる

    筋力を上げてスピードがあがるのかを考えたときに、筋力があがると体重が増えるため遅くなるイメージをもた…
ページ上部へ戻る