内側側副靭帯損傷について

先日のプロ野球の試合でソフトバンクの斐嗣捕手がホームベースへスライディングの際に膝を痛めてしまいニュースになっていました。

斐嗣捕手への医師からの診断は’’膝内側側副靭帯損傷’’とのことです。

’’膝内側側副靭帯損傷’’といえばサッカー日本代表の大久保選手などスポーツ選手に多く見られる怪我のひとつと言えます。

今回は’’膝内側側副靭帯損傷’’についてお話したいと思います。

この疾患は膝靭帯の中でも発生頻度が高く、野球やサッカーだけでなく、アメフトやラグビーなどのコンタクトスポーツやバスケットボールやテニスなど急な方向転換を必要とする競技にみられます。

膝関節靭帯は主に4本あり、膝の前後左右に対する支持を行なっています。

その1つである内側側副靭帯は、 膝の内側を支えている厚く、 幅の広い靭帯で、 膝が外側に反らないように防ぐ作用があります。

損傷の程度は、 三段階に分類されます。

第Ⅰ度損傷は、 動揺性を生じない程度の靭帯損傷です。

第Ⅱ度損傷は、 軽度の動揺性が生じる部分損傷です。

第Ⅲ度損傷は、 靭帯が完全に断裂し半月板損傷などを合併するケースもあります。

関節内靱帯と関節外靱帯関節に分類され、関節外靱帯である側副靱帯は関節内靱帯に比べて治癒能力が高いため、単独損傷の場合には装具療法や活動度の制限により、スポーツ活動上でも問題ないレベルまでに回復することが多いです。

内側側副靭帯損傷のみの場合は、初期に適切な固定を行った場合は比較的安定しますが、前十字靭帯損傷を合併している場合は内側側副靭帯は緩みやすくなります。

内側側副靭帯損傷が緩むと、のちに半月板損傷を併発しやすくなります。

そのため、正確な診断が重要になります。

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