睡眠は大脳を休息させるためにある

活動と休息のリズムはほとんどの生物にみられる現象である。
しかしながら、睡眠は単なる休息ではなく、発達した脳を持つ高等動物にだけみられる高度な総合機能であるとも言える。

睡眠は実は脳の進化とともに発達してきたといっても過言ではない。

特に進化の上で最も新しい脳、つまり大脳が大きくなるにつれて睡眠の役割は極めて重要になってきて、その仕組みは極めて複雑で精巧なものとなってきた。

大脳は莫大な数のニューロンの集合体である。
この大脳が膨大な情報を処理してくれている。

だが、大脳は極めてエネルギー消費量が高いので、連続運転するとオーバーヒートしやすいのだ。
また、酸欠に弱く、疲労しやすくもある。

そのため、大脳はずっと働かせるのではなく、休ませることが求められる。

これが睡眠である。

このように大脳は「眠る脳」でもあり、大脳の休息を調整する「眠らせる脳」にもなるのである。

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