疲労の客観的な測定

今日は疲労の測定について書いていきます。

疲労の感じ方は本人の主観によるものですが、疲労の程度を客観的に測定する方法があります。

その中でも、代表的なものを2つ紹介していきます。

まず一つ目は、「ATMT(Advanced Trail Making Test)法」です。

これは、ある作業にかかる時間を測定して疲労をはかる方法で、液晶画面に散らばっている1から25までの数字を探してタッチしていくというものです。

健常者と慢性疲労を感じている人の測定結果を比べてみると、慢性疲労を感じている人の作業スピードは急激に低下したそうです。

このような設備はなかなかないと思うので、多少の誤差は出ると思いますが紙に1から25までの数字を書いたもので代用して計測してみてもよいかもしれません。

二つ目は「アクティグラフ」というものです。

これは測定者の手首に測定器をつけて、一日の活動量をはかるというものです。

文字を書くような小さな動きから移動の様子などの大きな動きまで測定ができます。

この測定の結果、健康な人は睡眠をとっているとき以外では活発に動いているのに対し、慢性疲労を感じている人は、健康な人と同じ時間寝ているにもかかわらず、一日の中で何度も睡眠をとり、起きているときの活動量も健康な人の約二分の一程度というデータも出ています。

疲労をこのように客観的に測定すると、健常者と慢性的な疲労を感じている人とでは、活動量や作業効率に大きな差が出ます。

単に疲れといっても、体の危険信号でもあります。

しっかりと、睡眠や食事、運動、そのほかのケアにも気を付けて、健康な生活を送りましょう!

ではまた!

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. 2017-6-15

    腋窩陥凹はハンモックのように

    肩甲上腕関節の関節包靱帯は複雑なコラーゲン線維の交わりあった束から構成され、それぞれ上・中・下の3つ…
  2. 2016-6-20

    大腿骨はどのようにして脛骨上を動くのか

    屈曲・伸展時において大腿骨は、脛骨上を転がり、そして滑ることで、その動きを可能にしています。…
  3. 2016-4-11

    骨格筋からメッセージを読み取る

    関節運動を行う際に骨格筋からどのようなメッセージが発せられているかを捉えることが治療を進めるうえで非…
  4. 2016-4-9

    振動刺激と筋弛緩

    痛みや炎症に由来する筋収縮が、関節可動域の制限因子として関与していると考えられる症例に対しては、筋収…
  5. 2016-3-28

    前頭前野の障害とPhineas Gageの症例

    われわれが日常生活で行うことの多くは、目的を記憶し、企図したように行動する能力に依存しています。…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2016-12-15

    筋肉を肥大させるストレス

    私たちの身体が強くなるためにはストレスが必要です。例えば、寒い中薄着で過ごす習慣をおくっていると…
  2. 2015-7-4

    免疫システムの防衛基地「リンパ節」とT細胞

    T細胞がリンパ節の中で病原体をみつけだして活性化すると、T細胞はパトロール経路を修正する。このパ…
  3. 2015-2-9

    マウスピースの効果

    最近、ボクシングやアメフトなどのスポーツ以外のアスリートでもマウスピースを着けている人が多く見られる…
  4. 2016-12-18

    横隔膜の機能が低下する理由

    普段何気なく行う呼吸ですが、この呼吸においてメインとなって働くのが横隔膜です。肺は自分で収縮…
  5. 2015-10-7

    グリア細胞について考える

    脳の神経系を組織学的にみると、一定の排列と連結をなすニューロンとその周囲を取り巻くグリア細胞からなり…
ページ上部へ戻る