疲労って何?

今日は、疲労について書いていきます。

疲労といっても種類は様々で、原因により症状も異なります。

原因別であれば、「運動などによる身体的な疲れ」「人間関係などのストレスによる精神的な疲れ」「気温などの環境による疲れ」などがあります。

では、どこからが疲れになるの?と思う方もいると思います。

外部からの刺激に対する反応が遅くなることや、思考力が低下し注意力が散漫になること、動作が鈍くなり行動力が低下することなどの変化を疲れととらえるとイメージができ、わかりやすいのではないかと思います。

疲労のメカニズムについて簡単に説明します。

「疲労は運動で生産された乳酸によるもの」と思っている方も多いのではないのでしょうか。

確かに、疲労の原因は乳酸と言われてきましたが、乳酸は再び体を動かすエネルギーとなる為、実は疲労の原因ではないということが近年の研究で分かってきています。

では、疲労の原因は何なのか?

それは、「疲労因子 FF(ファティーグ・ファクター)」と呼ばれる物質で、タンパク質の一種だそうです。

人が活動すると、あらゆる場所で酸素が消費され、その過程で活性酸素が発生します。

活性酸素は、強力な酸化能力を持っており、体に侵入したウイルスなどを分解する働きをしています。

ですが、強力すぎるあまり、ヒトの細胞までも酸化させてしまうというマイナス面があります。

この活性酸素が人間の細胞にダメージを与えた際に「疲労因子FF」が発生します。

「疲労因子FF」の濃度が高まると疲れを感じるというわけです。

実験で徹夜や激しい運動を行わせたマウスの「疲労因子FF」の濃度は10倍までに増えたそうです。

さらに、元気なマウスに「疲労因子FF」を投与したところ、走り回っていたマウスが徐々に運動をしなくなり疲れて動かなくなったという結果も出ているようです。

この「疲労因子FF」が発見されたことにより、今までは曖昧であった疲労そのものが数値として測定できるようになりました。

少し難しい話になりましたが、なんとなくイメージできましたでしょうか?

次回は疲労の回復について書いていきます。

ではまた!

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