世間一般的に消化管内で起こる運動として有名なものが蠕動運動です。

しかし蠕動運動とは、内容物を先に送るということが主な役割の運動です。

例えるなら、チューブを端からぎゅーっと押し出す感じに似ています。

しかし、内容物を押し出す運動だけでは消化はできません。

本来、消化吸収活動で威力を発揮するのは分節と呼ばれる運動です。

蠕動は収縮している部分が連続的に一定方向、口腔から肛門に向かって、流れるように移動するのに対して、分節運動は一定の範囲の部分で、収縮している部位と弛緩している部位が交互に入れ替わります。

どういうことかというと、チューブの中にいろいろな食材を入れて全体を均一にまぜてしまおうとする時、あっちをつぶしてこっちをつぶしてという動きになると思います。

これに似た動きが、腸が間隔をあけて収縮し、内容物を消化液と混ぜて攪拌しながら消化と吸収を行うというかたちで起きています。

分節運動は食道や胃では起こらず、小腸と大腸で起きます。

どちらの運動が大事というわけではなくそれぞれの動きがあって排出までいけるの、蠕動運動だけが消化吸収に良いのではなく分節運動などの運動があっての消化吸収ということを知っておくことが大事です。

 

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