感覚としてのカラダ

感覚器官は外界の情報をキャッチし、逃げる、捕まえるといった生存に必要な動きを能率よく実行するのに役立っている。

感覚器官は進化の過程で、かなり複雑化してきているが、かなり下等生物のレベルからいわゆる5つの感覚器官が備わっている。

これら五感といわれるものは、外から来る刺激を捕らえるものである。

そしてその機能は高等動物になればなるほど、刺激を細分化し専門的に捕らえる器官として発達している。

感覚器官が成立すると、そこに初めて感覚が生じる。
末梢の感覚器が刺激を受容すると、そのエネルギーは神経細胞を伝わって大脳に伝達され、感覚といわれる作用が生じる。

 

しかしながら、ここで注意しておかなければならないのはこの感覚を生起には必ずしも大脳を必要としないということ。

昆虫は目を持ってはいるが、大脳を持っているとは言われていない。
(脳に近い存在といわれる脳神経節というものはみられる。)

昆虫は目で捕らえたエネルギーを直ちに運動器系に伝え、光に対して即座に反応するようにできている。
つまり昆虫世界では大脳で処理している間に自己の生存が危ぶまれるという危険性があるということ。

大脳があっていろいろ考えられるということは、とても高度な発達のように見えて、実は種によっては「考えてしまうこと」が「死」=「種の滅亡」にも成りかねないのである。
だからこそ、大脳のような情報統合を行う器官以上に感覚器の役割が大きくなるのだ!

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