肺呼吸の必須条件は「水」

肺とは、水よりも比重や粘性が小さく、扱いやすい空気を呼吸媒体として発達した呼吸器である。
魚類がもつえら呼吸にはない肺呼吸の必須条件は、肺の内部を湿潤に保つことが挙げられる。

これは酸素は水に溶けた状態でないと、血液中に拡散できないからである。
そのためにガス交換の場となる「肺胞」は内部に薄い被膜をもっていて、酸素はこの被膜に溶け込んでから血液に拡散していく。

つまりは、肺呼吸は「空気呼吸」とはいえども、水を介した呼吸なのである。

このように肺にとって最大の脅威は、実は「乾燥」なのである。
乾燥を防ぐために、肺は袋状になり1本の気管という管だけで外界と交通している。
さらには、その空気が通る道、つまりは口腔、鼻腔から気管などは、その上皮を粘膜にて覆うことで、より空気が乾燥するのを防いでいる。

それくらい、肺での空気交換には湿潤環境が大事なのだ!

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