肺呼吸の必須条件は「水」

肺とは、水よりも比重や粘性が小さく、扱いやすい空気を呼吸媒体として発達した呼吸器である。
魚類がもつえら呼吸にはない肺呼吸の必須条件は、肺の内部を湿潤に保つことが挙げられる。

これは酸素は水に溶けた状態でないと、血液中に拡散できないからである。
そのためにガス交換の場となる「肺胞」は内部に薄い被膜をもっていて、酸素はこの被膜に溶け込んでから血液に拡散していく。

つまりは、肺呼吸は「空気呼吸」とはいえども、水を介した呼吸なのである。

このように肺にとって最大の脅威は、実は「乾燥」なのである。
乾燥を防ぐために、肺は袋状になり1本の気管という管だけで外界と交通している。
さらには、その空気が通る道、つまりは口腔、鼻腔から気管などは、その上皮を粘膜にて覆うことで、より空気が乾燥するのを防いでいる。

それくらい、肺での空気交換には湿潤環境が大事なのだ!

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  3. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  4. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  5. 2017-7-18

    クレンチング(食いしばり)と運動の関係

    クレンチングとは、無意識的に上下の歯を強く噛みしめる動作をいいます。習慣化されたものはブラキ…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2014-11-12

    腰部周辺の筋の評価

    今回は『腰まわりの筋肉の状態』について書いていきます。[柔軟性・筋力・感覚]腰痛の人…
  2. 2015-6-24

    膝関節の機能解剖

    膝関節は大きな可動性を有した関節形状をしていて、特に矢状面上での可動域が大きい関節になります。矢…
  3. 2016-1-28

    運動感覚情報と内部モデル

    体性感覚は、内蔵と脳以外の身体組織に存在する受容器の興奮によって生じる感覚のことで…
  4. 2015-2-16

    運動の「向き」「不向き」は遺伝子だけで決まるものではない。

    ACTN3という遺伝子をこ存じでしょうか?αアクチニン3タンパク質の略で、筋肉の構造に関わる…
  5. 2015-4-25

    食事と咀嚼

    食べるということは、生きるため健康のためにはとても重要な事になります。食べるときは、歯だけで…
ページ上部へ戻る