野球と骨盤

野球はノンコンタクトのスポーツであり、スキル、技術が重要視されますが、しっかりと見ておかないとすぐに肩、肘などの障害につながります。

少年野球などでは、痛みが出た選手に対し、投げ方の改善ではなく、症状への対応だけになってしまい、同じ痛み、症状を繰り返してしまうという現状があり、さらに、最近は、骨盤の傾斜が良くない子供が多く、上肢の動きが上手くても骨盤の後傾があるために、技術、パフォーマンスが向上しないといった選手が多くいるようです。

それも、普通に立っているときはそれほど後傾してないが、実際に野球の動きになると後傾になるという子供が多いとのこと。

なぜ、そうなるかというと、生活の欧米化が大きな要因になっており、畳や床に座るよりも椅子やソファーに座ることが増え、和式トイレより洋式トイレが増え、歩きより自転車が増えたなどが、挙げられます。

そして今は、携帯電話や小型ゲーム機が普及しそれらを猫背姿勢で長時間操作することが多くなったというのも一因にあるようです。

姿勢と野球動作についてです。

投球動作では、骨盤が後傾していると、軸足がかかと重心になってしまうことで身体のブレが生じ思ったボールが投げられなかったり、前脚を着地した際に必要以上に重心が下に下がるために、体重移動が上手くいかないということにつながります。

体重移動が上手くいかなかったり、肩甲骨の動きが悪くなるのを肩や肘でカバーしようとすることが障害に繋がったりもします。

打撃動作では、骨盤が後傾していることで、背中が丸くなり、肩に力が入り肩甲骨周りがガチガチに固まったり、軸足がかかと重心になりへっぴり腰のような姿勢になり、外角低目のボールに力が伝わらなくなることもあるようです。

このように、骨盤が後傾しているだけで、パフォーマンスが上がらなかったり、障害につながることが多くあります。

プロ野球と少年野球ではさすがに、技術の差はありますがどちらもケガをするわけにはいきません。

骨盤について少年に指導するのは難しい話ではありますが、先の長い少年にこそ、身体の使い方などをしっかり伝えていかなければならないのではないのでしょうか。

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