皮膚構造(表皮)

皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層からなり、人体でもっとも広い表面積をもつ器官です。

面積でいうと成人の皮膚は約1.6㎡(畳一枚分)といわれていて、重さは約3kgもあります。

その中でも表皮は、最も外側に位置していて、外界との接点になっています。

厚さはわずか0.06~0.2㎜ほどしかありません。

深部から基底層、有棘層、顆粒層、角質層とよばれる層を形成しています。

表皮は、ほとんどがケラチノサイト(表皮角化細胞)という細胞によって構成されている他に、免疫の機能を担っている細胞も存在しています。

表皮の面白いところは、ケラチノサイトが一番底の基底層で細胞分裂して、増殖し、だんだんと表面に向かって押し出される間に形態や性質を変化させ、分化しながら移動することです。

基底層は、表皮の最下層で、1層の細胞からなり、約20日ごとに分裂して、2個に分かれた細胞の1つが上昇し有棘細胞へと分化します。

有棘層は、5~10の細胞からなり、上昇しながら扁平化していきます。

顆粒層は、2~3層の細胞からなり、さらに扁平化した細胞で、外来物質の侵入を防ぐバリア機能としても働きます。

角質層(角層)は、最も外側に位置する細胞層で、すでに核が抜け落ちて死んでしまった抜け殻のような構造です。

角質細胞の内部は周辺帯(コーニフェイド・エンベロープ)という固いたんぱく質の殻と天然保湿因子と呼ばれるアミノ酸、細胞間はセラミドなどの角質細胞間脂質などで構成されていて、強固なバリア機能を形成しています。

こういった表皮内での細胞の活動があるからこそ私たちは、正常な皮膚を保つことができます。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  3. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  4. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  5. 2017-7-6

    鼠径部痛と内転筋損傷と恥骨炎

    鼠径部痛はスポーツ選手がよく訴える痛みの1つです。これらの痛みを訴える選手は、内転筋群の過緊…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-5-29

    インスリン分泌促進因子インクレチンと肥満の関係

    インクレチンとは消化管ホルモンであるGIPとGLP-1の総称です。これらは食事摂取に伴い効率…
  2. 2015-8-10

    小脳・脳幹・脊髄と随意運動

    小脳は大脳の後下方に位置します。水平方向に走る溝によって前葉、後葉、片葉小節葉に分けられ、垂…
  3. 2015-7-3

    細胞内共生説

    化石から推測すると、約35億年前に原始生物が誕生し、真核生物したのは約10億年前になります。…
  4. 2015-6-22

    リクルートメントとレートコーディング

    筋肉の収縮は興奮収縮連関によって生じ、運動単位は筋収縮の基本単位となります。ある特定の筋の収縮力…
  5. 2015-6-16

    食餌による体内時計のリセット

    近年、朝食の欠食や、夜食の摂食は、肥満になりやすいことが知られており、規制正しく朝食・昼食・夕食を摂…
ページ上部へ戻る