骨盤は下肢と脊柱を連結する位置にあり、荷重伝達機能を担う。
骨盤の可動性に関与するのは、左右の寛骨と仙骨の3つであり、これらを連結するため左右の仙腸関節と恥骨結合が存在する。
正常な仙腸関節の可動性は並進で0.5mm~1.6mm、回転で1~4°程度である。

それぞれの関節が独立して動くことはなく、各関節が骨盤輪内で連動して動く。
すなわち、1つの関節がアライメント変化を起こすと、他の2つの骨も位置関係を変え、骨盤輪全体のアライメントに変化が生じる。
これは男女ともに、運動習慣、下肢・体幹のアライメント、柔軟性低下、筋活動などの影響を受けて変化する。
さらに女性の骨盤の可動性はホルモン周期や妊娠・出産の影響で増減するといわれている。
結果として、骨盤のアライメント異状が認められるのである。
骨盤自体のゆがみは基本的に”仙骨前傾”の状態である「ニューテーション」と”仙骨後傾”である「カウンターニューテーション」の2つを評価することが大切である。

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